フィンペシアの効果と安全性!知っておきたい服用前の禁忌や副作用も解説!
目次
AGAの治療に使用される薬と言えば、「プロペシア」や「ザガーロ」などが一般的でしょう。
ですが、AGAにはさまざまな治療薬があり、「フィンペシア」もその1つです。
この記事では、フィンペシアの効果や安全性、そして服用する際に気をつけるべきこと(副作用など)について詳しく解説していきます。
フィンペシアとは
フィンペシアはインドの製薬会社「シプラ社」が製造販売しているAGA治療薬で、AGA治療薬として一般的な「プロペシア」のジェネリック医薬品です。
そのため、主成分はプロペシアと同じ「フィナステリド」で、同等の治療効果と高い安全性が確認されているようです。
参考文献
【AGA治療薬】フィンペシアの効果・安全性について
具体的に、フィンペシアにはどのような効果があるのか、そして安全性について解説していきましょう。
フィンペシアの効果
フィンペシアの主成分「フィナステリド」には、「5αリダクターゼⅡ型」を阻害する作用があると言われています。
5αリダクターゼII型は体内の還元酵素で、男性ホルモンの一種である「テストステロン」と結びつくことで、「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンに変化します。
このDHTは、別名「悪玉脱毛ホルモン」とも呼ばれ、毛乳頭にある受容体と結合すると、毛の成長阻害が起き、その結果抜け毛や薄毛が生じるとされています。
そこに、フィンペシアの主成分であるフィナステリドが作用し、5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害することで、ヘアサイクルが正常に戻り、薄毛や抜け毛の改善が期待できるのです。
参考文献
フィンペシアの安全性
フィンペシアは、AGA治療で頻繁に用いられるフィナステリドを有効成分としているため、効果だけでなく同等の安全性も確保されていると言われています。
ただし、専門家の中にはフィンペシアに使用されているコーティング剤「キノリンイエロー」には発ガン作用があるため、「服用は避けるべきだ」との声もあります。
実際、海外では過去に自主規制対象にもなりましたが、日本では使用量を厳密に制限したうえで使用が認められています。
また、現在シプラ社で製造・販売されているフィンペシアには、キノリンイエローは使用されていないため、過剰に恐れる必要はないと言えるでしょう。
ですが、製造時期が古いものに関しては、キノリンイエローの使用を完全には否定できない部分もあるので、不安に感じる方は担当の医師に相談すると良いでしょう。
参考文献
フィンペシアを服用するときに気をつけること
実際にフィンペシアを服用するときは、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか?次の5点について解説していきます。
- ・用法用量を必ず守る
- ・ごくまれに副作用がある
- ・フィンペシアの服用がNGのケース
- ・フィンペシアと一緒に飲んではいけないもの
- ・個人輸入は避ける
用法用量を必ず守る
フィンペシアを服用する際は、必ず用法用量を守って服用しましょう。
一般的に処方されるフィンペシアは、1日に1錠飲むケースが多いです。そのため、より早く効果を得たいからといって多く飲んだり、1日飲み忘れたからといって翌日に2錠服用したりすると、思わぬトラブルに発展する恐れがあるとのこと。
同様に、錠剤を割って服用するのも正しい効果を発揮できなくなるためNGです。
フィンペシアを処方された際は、事前に医師から正しい服用のレクチャーを必ず受け、それに従って服用をするようにしてください。
参考文献
ごくまれに副作用がある
フィンペシアを服用すると、次のような副作用が発生するとの報告もあるようです。
- ・精力の減退
- ・精液量の減少
- ・勃起不全
- ・初期脱毛
- ・抑うつ症状
- ・肝機能障害
特に、肝臓にもともと疾患を持っている人は、フィンペシア服用に伴って体内での分解時に肝臓に負担がかかるため、事前に医師に相談した方が良いでしょう。
ただし、これらの副作用はどれも発生頻度は非常に低く、過剰に心配する必要はないかもしれません。また、万が一副作用が発生しても、AGA治療の実績が豊富な医師であればすぐに対応してくれるので、違和感を覚えた場合は担当医に相談し、指示を仰ぐようにしてください。
参考文献
効果が現れるまでにはやや時間がかかる
フィンペシアは、服用を始めてから効果が出るまでにやや時間がかかります。
実際、フィンペシアは効果を実感できるまで3〜6ヶ月ほどかかると言われているので、最低でも半年は服用を続ける必要があります。
しかし、治療を受けている方の中には、服用を開始して間もないにもかかわらず「フィンペシアは効果がない」と判断し、服用をやめてしまう人も少なくありません。
ですので、フィンペシアを飲み始めたら、効果が出るまで根気強く服用を続けることも重要です。万が一、6ヶ月以上服用しても効果を実感できない場合には、医師に相談して服用の中止や薬の変更を検討するようにしてください。
参考文献
フィンペシアの服用がNGのケース
フィンペシアの服用をしたくても、中にはできないケースがあります。
それは、前立腺ガン検査を受ける方です。
フィンペシアに含まれるフィナステリドは、前立腺ガンの検査でチェックするPSAの値を下げる作用があるため、検査時に正しく反応が出ず、前立腺ガンが見落とされる危険があるようです。
ですので、前立腺がんの検査を受ける際は、必ず担当医にフィナステリド含有の薬を飲んでいることを伝えましょう。
また、フィンペシアは女性や子供に対しての安全性の確認がされていないため、服用してはいけないことになっているようです。そのため、薬を自宅で保管する際は、女性が誤って飲まないように保管場所を分けたり、子供の手が届かない場所に保管したりしてください。
参考文献
フィンペシアと一緒に飲んではいけないもの
フィンペシアを服用する際は、グレープフルーツジュースやお酒と一緒に飲まないようにしましょう。
グレープフルーツには、フィンペシアに含まれるフィナステリドを分解する酵素の働きを阻害する作用があるため、体内にフィナステリドの成分が長く残り、副作用のリスクが高まるとされています。
また、お酒に含まれるアルコールは、フィナステリドと同じく肝臓で処理されるため、肝臓への負担が大きくなります。
ですので、フィンペシアを飲む際は水や白湯で飲むようにしましょう。
参考文献
個人輸入は避ける
フィンペシアは、クリニックなどに行かず、海外の業者から直接輸入することも可能です。しかし、個人輸入はさまざまなリスクがあるため、利用するべきではないとされています。
実際、フィンペシアをはじめとしたAGA治療薬の個人輸入においては、下記のようなトラブルが報告されています。
- ・偽物が送られてきた
- ・高額な費用を請求された
- ・重篤な副作用が起きた など
そして、万が一個人輸入した薬を服用して健康被害が発生しても、「医薬品副作用被害救済制度」の利用ができない場合が多いです。
医薬品副作用被害救済制度とは、医療機関で治療を受けたことによって副作用などが発生した場合、医療を受けたときにかかった費用の助成や医療手当の支給を受けられる制度です。
仮に、正規ルート(クリニックを受診して処方を受ける)で副作用などの被害が出た場合は、制度を利用できるので被害の補償をしてもらうことができます。しかし、個人輸入で得た薬によって健康被害が起きても、この制度が適用されないため、最悪の場合泣き寝入りになるケースも少なくありません。
このように、フィンペシアをはじめとしたAGA治療薬の個人輸入には、大きなリスクを伴います。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、しっかりとクリニックを受診し、正しいルートで薬を手にするようにしてください。
参考文献
まとめ
今回は、フィンペシアの効果や安全性、そして服用する際に気をつけることについて解説しました。
当サイト「シルチカ」では、全国のAGAクリニックから、自分に合ったクリニックを探すことができます。各クリニックが提供するプランや、その費用などを比較しながら選ぶことができるので、ぜひ活用してみてください。
「シルチカ」でAGAクリニックを探してみるよくある質問
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フィンペシアとはどんな薬ですか?
フィンペシアはインドの製薬会社「シプラ社」が製造販売しているAGA治療薬で、AGA治療薬として一般的な「プロペシア」のジェネリック医薬品です。
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フィンペシアには、どんな効果がありますか?
フィンペシアの主成分「フィナステリド」には、「5αリダクターゼⅡ型」を阻害する作用があり、ヘアサイクルを正常に戻して薄毛や抜け毛を改善する効果が期待できます。