AGA治療薬の副作用を種類別に解説!万が一副作用が起きてしまった場合の対処法も
目次
AGA治療薬においてよく処方される「フィナステリド(プロペシア)」や「デュタステリド(ザガーロ)」「ミノキシジル」はいずれも高い効果と安全性が確認されていますが、ごくまれに副作用が起こる可能性があるようです。
ですが、怖がる必要はありません。正しく使用すれば、副作用の心配を最小限に抑えることが可能です。
この記事では、AGA治療において知っておきたい治療薬の副作用や万が一副作用が起きてしまった場合の対処法について解説していきます。
AGA治療薬の副作用とは?
現在クリニックで使用・処方されているAGA治療薬は、どれも高い治療効果と安全性が確認されています。ですが、ごくまれに次のような副作用が発生することがあるようです。具体的に、どのような症状が起こるのか詳しくみていきましょう。
- ・頭皮のかぶれ・かゆみ
- ・抑うつ症状
- ・性欲減退
- ・勃起不全
- ・動悸・息切れ
- ・肝機能障害
頭皮のかぶれ・かゆみ
AGA治療薬の中には、薬剤を直接頭皮に塗布して使用するものがありますが、まれに治療薬を塗布した部分がかぶれてしまう方がいます。
主な症状としてかゆみや湿疹、赤みなどがあります。そのまま放置したり、掻きむしったりすると、余計に頭皮環境が悪化して、薄毛や抜け毛につながってしまう恐れがあるため、発見したらすぐに医師に相談することが必要です。
参考文献
抑うつ症状
一部の治療薬においてですが、抑うつ症状が起こることが報告されています。
具体的な症状は以下の通りです。
- ・やる気
- ・集中力の低下
- ・イライラしやすくなる など
なぜこのような症状が起こるのか、詳しい因果関係についてはいまだ解明されていません。ですが、AGA治療薬には男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する作用を含むものがあるため、それによる影響ではないかといわれています。
決して、治療薬を服用するとうつ病になるわけではありませんが、そのまま放置してしまうと日常生活に影響を及ぼしかねません。ですので、症状が現れた場合はすぐに医師へ相談し、指示を仰ぐようにしましょう。
参考文献
性欲減退
AGA治療薬の中には、男性ホルモンに働きかけ、抜け毛を抑制する作用を持つものがあります。ですが、それによって性欲減退の副作用が出る場合があります。
ただし、性欲減退が副作用として現れる可能性は非常に低く、数%程度とも言われています。仮に、症状が見られた場合は、すぐさま医療機関に相談するようにしてください。
参考文献
勃起不全
性欲減退にも関係しますが、副作用として勃起不全が現れることもあります。こちらも、性欲減退と同様、男性ホルモンへの影響によるものと考えられています。
こちらも、発生する可能性は極めて低いです。しかし、子供を作ろうと考えている人にとっては重要な問題になり得るので、詳しくは医師に相談し、指示を仰ぐようにしましょう。
参考文献
動悸・息切れ
AGA治療の外用薬として頻繁に用いられるミノキシジルは、副作用として動悸や息切れが起こることがあります。
動悸とは、自分の心臓の拍動(心拍のドキドキという動き)に敏感になって、不快感や違和感を自覚する状態のことで、それに伴い息切れが発生することもあります。
そして、症状が強く出た場合は呼吸困難に陥るケースも報告されているため、症状を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。
参考文献
肝機能障害
副作用の中でも特に要注意とされているのが、肝機能障害の発生です。
治療薬に含まれる成分が肝臓で分解される過程で強い負荷がかかり、その結果として肝機能障害が起こるとされています。ただし、肝機能障害が発生しても、肝臓が直接的に痛くなるわけではありません。
ですが、治療を受ける方の中にはもともと肝臓に疾患を持つ方もいるでしょう。そういった方は、持病の悪化が起こる可能性があるので、治療開始前に医師に相談し、肝臓の状態を確認しておきましょう。
参考文献
【治療薬別】AGA治療薬の副作用
AGAの治療薬別に、発生する可能性が比較的高いとされる副作用をまとめると、次のようになります。
治療薬 | 副作用 |
---|---|
フィナステリド(プロペシア) |
・抑うつ症状 ・性欲減退 ・勃起不全 など |
デュタステリド(ザガーロ) |
・勃起不全 ・性欲減退 ・肝機能障害 など |
アボルブ |
・性機能障害 ・肝機能障害 ・食欲不振 ・初期脱毛 など |
ミノキシジルタブレット |
・肝機能障害 ・動悸や息切れ ・初期脱毛 など |
ロゲイン |
・湿疹 ・じんましん ・かゆみ など |
アロビックス |
・皮膚の過敏状態 ・発汗 ・発熱 ・吐き気 ・悪寒 など |
参考文献
AGA治療薬で副作用が起きることはまれ
ここまで、AGA治療薬で副作用が起きた場合、どのような症状が出るのか解説してきました。記事を読んだ方の中には、AGA治療に対して、不安を抱いた方もいるかもしれませんね。
ですが、過度に心配する必要はありません。AGA治療薬で起こるとされている副作用は、どれも発生頻度が非常に低いとされています。具体的には、1%未満〜数%程度の確率で起こるとされているため、かなりまれなことであることがわかるでしょう。
ですので、AGA治療薬の副作用を過剰に怖がるのではなく、正しい理解をして、治療に臨むことが大切です。
AGA治療薬で副作用が起きたときの対処法は?
最後に、万が一副作用が発生してしまった場合、どのように対処するべきなのか解説していきます。
すぐさま担当医に相談する
副作用が起きてしまったときの対処法は、ズバリ「すぐさま医師に相談する」です。
今回紹介した副作用の中には、実際に症状が出ても気づきにくいものもあります。例えば、抑うつ状態は「最近、ちょっとやる気が起きないな…」程度に捉えられることもありますし、動悸・息切れは「歳のせいかな…」と見過ごされがちです。
ですので、まずは「AGA治療薬を服用すると、まれに副作用が起こることもある」と理解し、該当する症状が出ていないか日々確認することが大切です。
そして、もし症状が出た場合は、すぐに自身の担当医に相談するようにしてください。
実際に相談する際は、いつ、どのタイミングで症状が出始めたかを医師に伝えると、スムーズに処置ができるので良いでしょう。
また、近年ではオンライン診療で、医師と直接対面せずに治療を受けている方もいるでしょう。そのような場合は、治療を始める前に「副作用が起きた際はどのように連絡を取れば良いか」についても確認しておくとより安心につながります。
参考文献
まとめ
今回は、AGA治療薬の副作用と、発生した場合の対処法について解説しました。
AGA治療薬は、効果と安全性の高さが確認されているとはいえ、副作用が発生することがあります。
ですが、副作用の発生は非常にまれなこととされています。そして万が一副作用が起きても、AGA治療に精通している医師であればすぐさま対応してくれるでしょう。
ですので、AGA治療の副作用を過度に恐れるのではなく、正しく理解をしたうえで治療に臨むことが大切です。
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「シルチカ」でAGAクリニックを探してみるよくある質問
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AGA治療薬には副作用はありますか?
AGA治療薬を使用すると、ごくまれに副作用が発生することがあります。ですが、発生頻度は非常に少なく、1%未満〜数%程度と言われているので、過剰に恐れる必要はないでしょう。
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AGA治療薬を服用して副作用が出た場合は、どう対処すれば良いですか?
症状の程度にかかわらず、AGA治療服用によって副作用が出た場合は、すぐさま担当の医師に相談しましょう。