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フィナステリドを主成分とする治療薬

フィナステリドの主な効果は、脱毛症状を引き起こす「ジヒドロテストステロン（DHT）」の生成に関係している「5αリダクターゼⅡ型」の働きを阻害し、脱毛の進行を抑制することにあります。

そして、現在下記の3つがフィナステリドを主成分とした治療薬として利用されています。それぞれの特徴と効果について解説していきましょう。

プロペシア

プロペシアは、1997年にアメリカのメルク社によって開発されたAGA治療薬で、現在世界60カ国以上の国で販売されています。日本でも、2005年に厚生労働省で承認され、国内のクリニックや医療機関で使用されています。

フィナステリドを主成分としているため、5αリダクターゼⅡ型の生成を抑制し、抜け毛の原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の増殖を抑制することで、これ以上の薄毛の悪化を防ぐ効果が期待できます。

フィンペシア

フィンペシアは、フィナステリドを主成分としているAGA治療薬で、上記で紹介したプロペシアのジェネリック医薬品です。

効果としては、フィナステリドを主成分としているため、プロペシアとさほど違いはありません。

ただし、フィンペシアは厚生労働省の承認を受けていないため、現時点で日本では販売を認められていません。

ですが、ジェネリック医薬品であるフィンペシアはプロペシアよりも安価であることが多いため、中には費用を抑えようと海外の通販サイトなどを利用して購入し、服用している人もいます。

しかし、治療薬の個人輸入は偽造薬を購入してしまうリスクがあるため、非常に危険です。重篤な健康被害が出る恐れもあるので、安易に手を出すのは控えるようにしましょう。

フィナロイド

フィナロイドは、フィリピンのロイドラボラトリーズ社が製造販売しているAGA治療薬で、プロペシア以降に販売されました。

効果は上記2つと同様に、5αリダクターゼII型を阻害し、DHTの生成を抑制して薄毛の進行を抑えることにあります。

そして、フィナロイドもフィンペシアと同様、日本で流通していないため注意しましょう。

デュタステリドを主成分とする治療薬

デュタステリドは、AGA治療薬の成分で、もともとは、前立腺肥大治療薬として用いられていた「アボルブ」の有効成分として開発されました。ですが、AGAにも改善効果が認められることが判明し、AGA治療薬として現在も用いられています。

ザガーロ

ザガーロは、デュタステリドを主成分とするAGA治療薬です。もともと、前立腺の治療のために使われた有効成分であるデュタステリドに、AGAを改善する効果が認められたことを受け、2015年にAGA治療薬として承認されました。

ザガーロの効果は、フィナステリドを主成分とするプロペシアと同様、DHTの生成を抑制し、薄毛の進行を食い止めることにあります。

しかし、フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型にのみ効果を発揮するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方に効果を発揮します。

このことから、よりDHTの生成を抑えることができるため、ザガーロは効果が高いとされています。

アボルブ

アボルブは、もともと前立腺治療薬として使用されていましたが、髪を増やす働きがあることがわかったため、AGA治療薬として再開発されました。

アボルブの効果は、上記で解説したザガーロと同じで、フィナステリド以上の高いAGA進行抑制効果が期待できます。

ただし、アボルブはあくまでも前立腺肥大症への適応でしか認可が降りていないため、基本的にAGA治療薬として適応されることはありません。AGA治療薬としてのアボルブを入手するためには、医師の診察と処方箋が必要になります。そして、定められた適応症以外で薬を処方すると保険適応外となるため注意が必要です。

ミノキシジルを主成分とする治療薬

ミノキシジルは、治療薬に含まれる有効成分の名前です。もともとは、1970年代後半に高血圧症治療の内服薬（血圧降下剤)として開発されましたが、その後発毛効果があることが認められ、AGA治療薬としても用いられるようになりました。

現在では、FDA（アメリカ食品医薬品局）の認可も受けており、効果が高い発毛剤として世界90か国以上で承認されています。国内でも、厚生労働省から発毛医薬品として認可され、薄毛改善の有効な手段として多くのクリニックで使用されています。

ミノキシジル

ミノキシジルは、有効成分である「ミノキシジル」を含むAGA治療薬です。

ミノキシジルには、髪の根元にある毛母細胞に直接働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させることで髪の成長を促進させる働きがあります。

そのため、新しい髪の毛を生やしてボリュームアップしたい方におすすめといえるでしょう。

ロゲイン

ロゲインは、米製薬会社ジョンソンエンドジョンソンから販売されているAGA治療薬で、有効成分にミノキシジルを含有しています。

その使用方法は、内服薬とは違い、洗髪後などの頭皮が清潔な状態の時に薬液を直接頭皮に塗布し、揉み込みます。

患部に直接使用するため、高い効果が期待できる一方、ロゲインは副作用の発生率が他の治療薬と比べてやや高いことが報告されています。しかし、そのほとんどが軽い皮膚炎で、重篤な症状が出ることは滅多にありません。

万が一副作用が起きた際は、直ちに使用を中止して医師に相談しましょう。

カルプロニウム塩化物（5%）を主成分とする治療薬

カルプロニウム塩化物は、血管拡張作用を持つ成分で、栄養が行き届かなくなった頭皮の血流を改善し、薄毛を治療する効果を発揮します。

アロビックス

アロビックスは、「カルプロニウム塩化物」を5％含有したAGA治療薬です。

塗るタイプの治療薬で、皮膚への浸透性が高いといわれています。ですが、ミノキシジルを含む治療薬と比べると作用が抑え気味なので、ミノキシジルが使用できない場合の代用や、女性や高齢者でも使用できるのが大きな特徴です。

フィナステリドを取り扱っているおすすめクリニック3選

ここからは、AGA治療薬として代表的な3つの薬を取り扱っているクリニックを紹介していきます。まずは、フィナステリドを取り扱っているクリニックについてです。

デュタステリドを取り扱っているおすすめクリニック3選

デュタステリドの処方が可能なクリニックは、次の3つがおすすめです。

ミノキシジルを取り扱っているおすすめクリニック3選

ミノキシジルを取り扱っているクリニックは、次の3つがおすすめです。

まとめ

今回は、AGA治療薬の特徴や効果、各治療薬を取り扱っているおすすめのクリニックを紹介しました。

AGA治療に興味のある方は、ぜひ当サイト「シルチカ」をご活用ください。全国のAGAクリニックから、費用やプランなどの比較・検討ができます。

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よくある質問

• フィナステリドとは何ですか？

  フィナステリドは、薄毛の進行を抑制するAGA治療薬の成分で、脱毛症状を引き起こす「ジヒドロテストステロン（DHT）」の生成に関係している「5αリダクターゼⅡ型」の働きを阻害し、これ以上の脱毛が起きないようにする効果があります。

• クリニックで取り扱っていない治療薬を個人輸入することは可能ですか？

  AGA治療薬を個人輸入することは可能ですが、偽造薬を購入したり、健康被害が発生したりなどリスクも大きいため、安易に利用しないことを推奨します。