目次

どうして顔にしわができるの？

まずは、どうして顔にしわができるのか、原因とメカニズムを解説していきましょう。

そもそも、人間の肌はいくつかの層を形成しており、内側の層の「真皮（しんぴ）」と表側の「表皮（ひょうひ）」の2種類に分かれています。そして、表皮はさらに細かく4つに分けることができ、内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層と呼ばれています。

赤ちゃんや子供、20代の若い人であれば、これらの皮膚の内部では細胞分裂が盛んに行われて常に新しい細胞が作られ、かつ水分もしっかりと保持されています。ですが、さまざまな原因で肌にダメージが加わると、肌の弾力性や柔軟性が保てなくなり、目元の小じわやおでこの深いしわ、ほうれい線などの原因となってしまうようです。

【部位別に見る】男性の顔にできるしわの種類

では、男性のしわの種類について、よくできる部位も一緒に見ていきましょう。

乾燥じわ

「乾燥じわ」は、主に肌の乾燥によってできるしわで、「ちりめんじわ」「小じわ」「表皮じわ」とも呼ばれます。

先ほど、表皮は4つの層に分かれていると説明しましたが、乾燥じわは一番表面の角質層が乾燥によって潤いが保てなくなり、キメが乱れることで発生するとされています。

よくできる場所は、目元や口元など表情によって動くところを中心に顔全体に発生する可能性があります。

表情じわ

「表情じわ」はその名の通り、笑ったり眉間にしわを寄せたりなどの表情のクセによって、皮膚にヨレが生じることでできるしわです。

表情を作ったときにできる一過性のしわもありますが、特定の表情が癖になってしまうと、その周辺の表情筋が固くなり、表情が変わらないときにおいてもしわが残る「定着じわ」に発展する可能性があります。

よくできる場所は、目尻や額（おでこ）、眉間、口の周りなどがあげられます。

たるみじわ

「たるみじわ」は、加齢に伴って肌のハリが失われることによって発生する大きなしわで、ほうれい線や首のしわなどが該当します。

本来、肌の内部には肌のハリの源であるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを作り出す線維芽細胞（せんいがさいぼう）があります。ですが、年を取るとこれらの産生力が低下して肌のハリが維持できなくなるため、重力に負けた肌がたるみになり、しわが発生するのです。

よくできる場所は主に目の下や頬、口元、首などで、仰向けになったり、肌を指で持ち上げたりすると、しわが消えたり薄くなったりするのが特徴です。

また、こうしたしわは紫外線のダメージによってより深くなったり、しわができるリスクを高めたりすることがあると報告されているようです。

しわ対策におすすめのセルフケア

上記のように、しわにはさまざまな種類があり、加齢などによる自然老化や、乾燥や紫外線、特定の表情などによる環境的要因などが複雑に絡み合って生じていることがわかります。

では、しわに対してはどのようなセルフケアをすれば良いのでしょうか？

具体的には次の対策をすると良いと言われています

保湿を欠かさない

何よりまずは、日々のスキンケアが肝心です。

特に、男性は日々髭剃りなどによって肌に負担をかけていることが多いため、肌の乾燥が起こりやすいとされています。

ゆえに、スキンケアの中でも保湿は重点的に行い、肌の潤いや柔らかさを保つようにしましょう。

紫外線対策は年中行う

季節を問わず、紫外線対策は常に行うようにしましょう。

多くの男性は、紫外線ケアについてはあまり気にしていないかもしれませんが、先ほども説明したように紫外線を浴びることで肌のしわが深くなり、よりしわを増やす要因になる可能性があります。

また、紫外線を浴びることで産生される活性酸素は、しわの悪化だけでなく、さまざまな肌トラブルの原因になるとされているため、紫外線は常に徹底ブロックすることが大切です。

生活習慣を見直す

日々何気なく行っている生活習慣にも、しわの原因は潜んでいます。

特に、脂っこい食事や喫煙、ストレスなどは活性酸素を産生する原因になるため、なるべく避けるのが良いとされています。

また、最近ではスマートフォンやパソコンを見る機会が多くなったことでうつむき姿勢で過ごすことが増えたため、ほうれい線ができやすくなったと言われています。

長時間同じ姿勢でいることが多い男性は、姿勢をこまめに変えるなどして予防すると良いでしょう。

しわ取りはクリニックで行うのがおすすめ

しわに対して行うセルフケアも有効ですが、近年では美容クリニックでシワ取りを行う男性も増えています。

スキンケアでは届かないところもケアできる

前述したしわに対するセルフケアも、日々コツコツ続けることで確かにしわ改善効果が見込めます。しかし、肌に深く刻まれてしまったしわに対しては、あまり効果がないとされています。

その理由は、スキンケアで対応できる範囲には限界があるからです。

現在市販されている化粧品のほとんどは、肌の表層部分までしか浸透せず、効果がそれ以上及ぶことは難しいとされています。そして、顔に生じた深いしわはその奥にある真皮に原因があるものが多いため、しわを根本的に改善するには至らず、限定的な効果にとどまってしまうのです。

ですが、美容医療であれば、表皮よりもさらに奥の真皮にまで美容成分を届けることができるので、しわを根本から改善し、より目立たなくさせることが可能になるそうです。

クリニックで実施しているしわ取り治療には、次のようなものがあります。

さまざまなしわに対して効果が見込める

また、美容クリニックで行う施術は、さまざまなしわに対して効果が見込めます。

例えば、ヒアルロン酸注射はしわ全般に対して効果が見込め、ボトックス注射は表情筋に直接アプローチすることができるため、表情じわに対して効果を実感しやすいとされています。

さらに、レーザー照射は小じわやできたばかりの浅いしわに対して効果的に作用するケースが多いようです。

まとめ

今回は、男性の顔にしわができる原因と、部位別にできるしわの種類、そして美容クリニックで行うしわ取りについて解説しました。

しわは、さまざまな要素が複雑に絡み合って生じる場合が多く、美容医療のしわ取りは諦めていたしわを改善できる有効な手段のひとつと言えます。

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よくある質問

• どうしてしわができるのですか？

  乾燥や紫外線、加齢による肌のダメージにより、肌の柔軟性や潤いが保てなくなることでしわができるとされています。

• 男性のしわ対策にはどのようなセルフケアが有効ですか？

  乾燥対策の保湿や、季節を問わない紫外線対策、そして生活習慣の改善が有効と考えられます。