【ワンデーアキュビューの違い】オアシス・トゥルーアイ・モイストを比較

ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発したアキュビューシリーズは、ワンデータイプだけでも種類が豊富で、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
結論から述べると、選ぶ際にはつけ心地や乾燥を重視するなら「オアシス」、酸素透過率と価格のバランスを求めるなら「トゥルーアイ」、そしてコストパフォーマンスを優先するなら「モイスト」がおすすめです。
この記事では、ワンデーアキュビューの中でも人気の高い「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」の3商品に焦点を当て、酸素透過率、含水率、価格、イオン特性といった6つの主要項目で徹底比較します。この記事を読むことで、ご自身の目の状態やニーズに最適なアキュビューレンズを見つけることができます。
目次
アキュビューシリーズについて
ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)が開発した「アキュビュー」シリーズは、1991年に日本で初めて使い捨てコンタクトレンズとして発売されて以来、30年以上にわたって多くの方に選ばれ続けている人気ブランドです。
ワンデータイプの中でも特に代表的な「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」は、それぞれ異なるコンセプトとテクノロジーに基づいて設計されています。
- <オアシス>
摩擦を軽減し、長時間快適なつけ心地を維持したい方へおすすめです。 - <トゥルーアイ>
高い酸素透過性を世界で初めて実現した素材を採用し、目の健康を重視したい方へおすすめです。 - <モイスト>
高い水分量(含水率)とうるおい持続の技術を両立し、つけ心地の良さを重視したい方へおすすめです。
ここからは、3商品のそれぞれの特徴と技術を詳しく解説します。
摩擦を減らし快適なつけ心地を追求した「オアシス」
ワンデーアキュビューオアシス
「オアシス」は、2007年に発売された商品で、「含水率が38%」と低含水コンタクトレンズに分類されます。低含水レンズは、レンズ自体に含まれる水分が少ないため、涙を吸収しにくい特性があり、うるおいが持続しやすいことが期待できます。
目が乾燥すると、まばたきのたびにレンズとまぶたの間で摩擦が生じ、目の負担につながる可能性があります。「オアシス」は、うるおいを持続させることでこの摩擦を最小限に抑え、1日中快適なつけ心地を提供することを目指して設計されています。
また、「乱視用」や「遠近両用(マルチフォーカル)」の商品展開もあり、幅広いニーズに対応できることも魅力の一つです。
裸眼に近い酸素レベルを実現した「トゥルーアイ」
ワンデーアキュビュートゥルーアイ
「トゥルーアイ」は、シリコーンハイドロゲル素材が使用されていることが最大の特徴です。この素材は、1日使い捨てコンタクトレンズに世界で初めて採用されたことでも注目されました。
シリコーンハイドロゲルは、酸素の通りがよいシリコーン素材と、水分を多く含んでうるおいを保つハイドロゲル素材をバランスよく配合した新素材です。
これにより、酸素透過率が裸眼に近いレベルまで向上し、さらに水分も長く維持できることから、目の健康への配慮がなされていると考えられています。長時間装用する方や、酸素不足による目の負担を軽減したい方に推奨される素材です。
うるおいの「モイスト」
ワンデーアキュビューモイスト
「モイスト」は、含水率が58%と、今回比較する3商品のなかでも水分量が最も多い高含水コンタクトレンズです。
一般的に高含水レンズは水分を多く含むため、つけ心地の良さを感じやすい一方で、レンズが乾燥すると多くの水分を吸収してしまい、かえって目が乾燥しやすい側面があると言われています。
しかし、「モイスト」は独自の技術により、コンタクトレンズ自体が水分を閉じこめ、乾燥しにくい製法で作られているため、高含水でありながらうるおいが長続きすることが期待できるとされています。水分を多く含んでいることから、装用時にうるおいを感じるつけ心地を体感できるのが特徴です。
6つの項目で3商品を徹底比較!

「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」の3商品について、以下の6つの主要な比較項目に着目することで、それぞれの製品特性が明確になります。
| オアシス | トゥルーアイ | モイスト | |
|---|---|---|---|
| 酸素透過率 | 121 | 118 | 33.3 |
| 含水率 | 38% | 46% | 58% |
| 紫外線カット | B波:約99%以上 A波:約96%以上 |
B波:約99%以上 A波:約96%以上 |
B波:約97%以上 A波:約81%以上 |
| コストパフォーマンス(90枚入りの価格) | 約7,500円~8,400円 | 約7,600円~8,000円 | 約6,500円~7,000円 |
| イオン特性 | 非イオン性 | 非イオン性 | イオン特性 |
| 直径(DIA) | 14.3㎜ | 14.2㎜ | 14.2㎜ |
- 本記事に記載の価格は2025年11月18日時点の情報であり、価格変動の可能性があります。最新の情報は、シルチカにてご確認ください。
参考文献
酸素透過率(Dk/L):目の健康に不可欠な指標
酸素透過率とは、コンタクトレンズを通して角膜(黒目)に届く酸素の割合を示す数値です。角膜は、酸素を必要とする組織であり、コンタクトレンズを装用すると、裸眼時と比べて酸素が届きにくい状態になります。
酸素不足の状態が長く続くと、目の異常を引き起こす可能性があります。そのため、目の健康を維持するためには、酸素透過率の高いコンタクトレンズを選ぶことが推奨されます。
一般的に、日常的にコンタクトレンズを装用する際に、目の異常を引き起こしにくいとされる酸素透過率は24.1(Dk/L)とされています。
上記3商品の酸素透過率を見ると、いずれの商品も日常的な装用で必要とされる酸素量を十分に確保できるコンタクトレンズであると言えます。特に「オアシス」と「トゥルーアイ」は、シリコーンハイドロゲル素材により、高い酸素透過率を実現しています。
含水率:乾燥対策とつけ心地のバランス
含水率とは、コンタクトレンズ自体に含まれる水分の量の割合を指します。この数値によって、以下のように分類されます。
- <低含水コンタクトレンズ>
含水率50%未満(オアシス 38%、トゥルーアイ 46%)
水分が少ないため、装用時にやや違和感があると感じやすい傾向があります。その反面、蒸発する水分量が少ないため、乾燥に強い側面を持っています。 - <高含水コンタクトレンズ>
含水率50%以上(モイスト 58%)
水分を多く含むため、装用時のなじみやすさやつけ心地の良さを感じる方が多い傾向があります。しかし、水分が多いので蒸発する水分量も多く、うるおいを補おうとしてレンズが涙を吸収し、目が乾燥しやすくなる可能性があります。
涙の量は個人差があるため、ご自身の目の状態に合わせて選ぶことが重要です。
- <ドライアイや目の乾きが気になる方>
低含水レンズ(オアシス・トゥルーアイ)がおすすめです。 - <つけ心地の良さを重視する方>
高含水レンズ(モイスト)がおすすめです。
紫外線カット:目に優しい設計の標準機能
肌に日焼け止めを塗るように、目にとっても紫外線対策は重要です。目に紫外線が当たると、充血や炎症、さらには様々な眼病の原因になる可能性が指摘されています。
アキュビューシリーズの3商品はいずれも高い紫外線カット性能を備えているため、安心して使用できるでしょう。
ただし、紫外線対策は、帽子や日傘の使用も有効な方法です。コンタクトレンズの機能だけで全てをカバーできるとは言い切れないため、他の対策と組み合わせることが推奨されます。
コストパフォーマンス:素材の違いが価格に影響
上記で提示した価格は、2025年11月18日のシルチカ掲載価格を示しています。
3商品のうち、「モイスト」がやや低価格に設定されている背景には、素材の違いが影響していると考えられます。
- <オアシスとトゥルーアイ>
シリコーンハイドロゲル素材を採用。この素材は高機能である分、一般的に他のメーカーでも価格が高めに設定される傾向があります。 - <モイスト>
従来のハイドロゲル素材を採用。
価格を最優先する方には「モイスト」がおすすめですが、機能性(特に高い酸素透過率)を重視する方は「オアシス」または「トゥルーアイ」が推奨されます。
イオン特性:汚れの付着しやすさを左右する要素
イオン特性とは、コンタクトの素材がマイナスイオンを帯びているか否かを示しています。
マイナスイオンを帯びているレンズを【イオン性レンズ】帯びていないレンズを【非イオン性レンズ】といいます。
それぞれの特徴と、アキュビューシリーズがどちらに該当するか、以下の表をご参照ください。
| イオン特性 | 該当商品 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 非イオン性 | オアシス、トゥルーアイ | 汚れ(タンパク質など)をレンズ表面に引き寄せにくいため、レンズが汚れにくい傾向があります。耐久性にも優れているとされています。 |
| イオン性 | モイスト | 水分を含みやすい一方で、マイナスイオンが、プラスイオンを帯びたタンパク質汚れを引き寄せやすい傾向があります。 |
イオン特性によってレンズの特徴が異なるため、付け心地にこだわりたい方は、イオン特性もチェックしておくと良いでしょう。
レンズ直径:装用感に大きな差は生じにくい傾向
コンタクトレンズの直径は、多くの場合【DIA(ダイアメーター)】と表記されます。アキュビューシリーズの直径は以下の通りです。
- ・オアシス:14.3㎜
- ・トゥルーアイ:14.2㎜
- ・モイスト:14.2㎜
ソフトコンタクトレンズの直径は14㎜前後の商品が多いため、このわずかな直径の違い(0.1㎜)によって、装用感に大きな違いや違和感が起こる可能性は低いと考えられます。
ただし、カラーコンタクトレンズ(カラコン)を使用する場合は、商品によって複数の直径サイズがあるため、ご自身の目に合ったレンズを選ぶことが推奨されます。
3商品はこんな人におすすめ

ワンデーアキュビューシリーズの3商品は、それぞれ異なる強みを持っているため、ご自身の目の状態、装用時間、重視するポイントに合わせて選ぶことがおすすめです。
ここでは、目の特徴やニーズを踏まえ、それぞれのコンタクトレンズがどのような方にとって最適であるかをご紹介します。
つけ心地優先ならオアシス
「オアシス」は、摩擦を軽減する設計と低含水(38%)のシリコーンハイドロゲル素材により、つけ心地のよさが最大の特徴です。
特に以下のような方には「オアシス」がおすすめです。
- ・コンタクトレンズをつけたときの違和感やゴロゴロ感が気になる方
- ・長時間(デスクワークなどでパソコン画面を長く見るなど)コンタクトを装用することが多い方
- ・ドライアイ傾向があり、まばたき時の摩擦や目の乾燥を最小限に抑えたい方
バランス重視ならトゥルーアイ
「トゥルーアイ」は、高い酸素透過性を持つシリコーンハイドロゲル素材を採用しており、レンズのスペックと価格のバランスの良さが魅力です。
酸素透過率や含水率は「オアシス」とほぼ同等レベルにありながら、価格がやや低めに設定されています(2023年5月現在)。
以下のような方には「トゥルーアイ」がおすすめです。
- ・機能(スペック)と価格のバランスを重視する方
- ・装用時間が長く、毎日コンタクトレンズを使用する方
- ・目の健康に配慮した高い酸素透過性を重視したい方
コスパを求めるならモイスト
「モイスト」は、3商品の中で最も低価格に設定されているため、コストパフォーマンスを重視する方にとって最適です。
また、高含水レンズ(58%)に独自のうるおい持続技術を加えており、従来の素材でつけ心地に違和感がない方や、乾燥が気になる方にもおすすめの商品です。。
以下のような方には「モイスト」がおすすめです。
- ・価格を最優先で選びたい方
- ・従来の素材(ハイドロゲル)のコンタクトレンズに慣れており、つけ心地に違和感がない方
それぞれの口コミ評価
ここでは、「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」の3商品を実際に使用した方の口コミ評価を紹介します。利用者のリアルな声を確認することで、それぞれのレンズの特徴や、どのような使用環境に適しているのかを具体的にイメージしやすくなります。
オアシスの口コミ評価
つけ心地の良さが魅力の「オアシス」には、「疲れにくい」「乾燥を感じにくい」「目の負担が少ない」といった肯定的な意見が多く寄せられています。
高い評価がある一方で、「レンズが合わずゴロゴロ感が出た」という意見も見られます。これは、オアシスが低含水レンズ(38%)であるため、人によっては涙量が少ない場合、かえって合わない可能性があるためです。
「オアシス」は、含水率を抑えることで日中の快適さを追求したコンタクトレンズです。特に、デスクワークなどで目が乾燥しやすい方には、試してみることをおすすめできます。
トゥルーアイの口コミ評価
シリコーンハイドロゲル素材を採用した「トゥルーアイ」は、「長時間の着用も快適」「違和感が少ない」「疲れ目が気にならない」と評価する声が多く聞かれます。
「トゥルーアイ」は高い酸素透過率と水分保持率を兼ね備えています。
1日中快適な装着感を重視し、目の健康にも配慮したい方には、「トゥルーアイ」を検討することがおすすめです。
モイストの口コミ評価
乾燥しない製法と水分量の多さが魅力の「モイスト」には、「ずれにくい」「つけ心地が良い」「うるおい度も高い」といった口コミが寄せられています。
ただし、高含水レンズ採用で素材が柔らかいため、人によっては装着時にレンズの扱いにくさや装用時の違和感につながってしまう可能性があるようです。
3商品の中で酸素透過率は最も低い数値ですが、コストパフォーマンスを重視し、高含水レンズならではのつけ心地を求める方には、「モイスト」がおすすめと言えます。
【まとめ】自分にぴったりのアキュビューシリーズを探そう

本記事では、ワンデーアキュビューシリーズの代表的な3商品「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」について、機能や価格、そして実際の口コミを交えて比較解説しました。
コンタクトレンズ選びで迷った際は、以下の3つの主要な選択基準を参考に、ご自身の目の状態やニーズに合ったレンズを選ぶことがおすすめです。
| 選択基準 | 最適なレンズ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 長時間装用・乾燥対策 | オアシス | 低含水で摩擦を軽減し、長時間快適なつけ心地を追求。 |
| 機能性・酸素透過率 | トゥルーアイ | 高い酸素透過性を持つシリコーンハイドロゲル素材を採用し、目の健康への配慮と価格のバランスが良好。 |
| コストパフォーマンス | モイスト | 3商品の中で最も低価格。高含水レンズならではのうるおい感を重視。 |
ご自身に合った商品が見つかったら、購入前に価格を比較してみることをおすすめします。
シルチカでは、各コンタクトレンズの最安値を簡単に検索できます。ぜひ、こちらから最適なレンズをお得に見つけてみてください。
よくある質問
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アキュビュー商品の中では何が人気ですか?
本記事で紹介した「オアシス」「トゥルーアイ」「モイスト」が、アキュビューシリーズの代表的な人気商品と言えます。特に「オアシス」と「トゥルーアイ」は、高い酸素透過性を持つシリコーンハイドロゲル素材を採用していることから、目の健康を重視するユーザーに推奨される傾向があります。
人気のワンデーアキュビューを知りたい方は下記コラムをチェック! ワンデーアキュビュー人気ランキング【口コミ・最安値紹介】&解説
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オアシスが合わない気がする原因は?
いくつかの原因が考えられます。一つは、オアシスが低含水(38%)レンズであることです。涙の量が元々少ない方の場合、低含水レンズであってもつけ心地に違和感が出たり、目の乾燥を感じたりする可能性があります。
また、モイストやトゥルーアイ(DIA 14.2㎜)と比較して、オアシスは直径が0.1㎜大きい(DIA 14.3㎜)ことも、人によっては装用感の違いにつながる可能性があります。
シリコーンハイドロゲルレンズであっても材質は商品によって異なるため、レンズの種類を変更した際には慣れるまで違和感がある方もいます。痛みや搔痒感、目の赤みなどの異常が起こった時には直ちに使用を中止し、眼科医に相談しましょう。 -
低含水レンズ(オアシス・トゥルーアイ)と高含水レンズ(モイスト)はどのように選び分けるべきですか?
涙の状態や重視する点に応じて、以下のように選び分けることがおすすめです。
- <低含水レンズ(オアシス・トゥルーアイ)>
レンズが含む水分量が少ないため、涙を吸収しにくい特性があり、レンズの乾燥に強い側面があります。ドライアイ傾向の方や、長時間装用する方にはこちらがおすすめです。 - <高含水レンズ(モイスト)>
レンズが水分を多く含むため、装用時のつけ心地の良さを感じやすい傾向があります。ただし、水分が蒸発すると涙を吸収しやすい可能性があります。つけ心地の初期の良さやコストパフォーマンスを重視する方にはこちらがおすすめです。
- <低含水レンズ(オアシス・トゥルーアイ)>
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UVカット機能が付いているアキュビューシリーズなら、サングラスは不要ですか?
コンタクトレンズにUVカット機能が付いていても、サングラスや帽子などの併用が推奨されます。コンタクトレンズは角膜を覆いますが、目の周囲やまぶたは紫外線にさらされたままになるためです。
目の病気や肌の光老化を防ぐためには、コンタクトレンズのUVカット機能に加えて、広い範囲をカバーできる紫外線対策を行うことが重要です。

この記事を書いた人シルチカ探偵
SILCHIKAはコンタクトレンズの価格、送料、ショップ特徴など気になる情報を公平、且つ、中立的な立場でお届けしています。
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