DIA(ダイア)とは?コンタクトレンズのサイズの正しい選び方と確認方法【コンタクトレンズのデータ】

コンタクトレンズのパッケージに記載されている「DIA(ダイア)」という数値は、レンズの直径を表しており、装用感やフィット感に関わる大切なポイントです。
この記事では、DIAの基本的な意味や確認方法、サイズが合わない場合に起こりやすいトラブル、選び方のコツなどを詳しく解説します。
目次
コンタクトレンズのDIA(ダイア)とは?
DIAとは「Diameter(ダイアメーター)」の略です。 コンタクトレンズの直径を意味し、単位はミリメートル(mm)で表されます。
このDIAは、装用感やレンズの安定性、目の健康にも影響する数値です。
DIAと他のコンタクト用語との違い(着色直径・BCなど)
DIAと混同されやすい用語として、「着色直径」や「BC(ベースカーブ)」があります。
着色直径とは、カラーコンタクトレンズにおいて色がついている部分の直径を指します。 DIAがレンズそのものの大きさであるのに対し、着色直径は「見た目の黒目の大きさ」に影響する要素です。例えば、DIAが14.5mmでも、着色直径が13.8mmであれば、黒目が大きく見える範囲は13.8mmとなります。
一方、 BC(ベースカーブ)は、レンズのカーブ(曲がり具合)を表す値です。例えば、装用したレンズがDIA14.0mm,BC8.6mmであれば、レンズを正面から見て端から端までの直径が14.0mmで、レンズを横から見た時の曲がり具合が8.6mmということです。BCは、目の角膜のカーブに合わせます。
日本人のDIAの平均値
日本人の黒目の平均サイズは、11.0mm〜12.0mm程度といわれています。
これを基準にして、ソフトコンタクトレンズは黒目だけでなく白目にも少しかかるよう設計されています。具体的には、黒目よりひとまわり大きく、 DIA14.0mm前後で作られることが多いです。
一方で、ハードコンタクトレンズは黒目の上にだけのるように設計されているため黒目よりも小さく、 DIA9.0mm前後が主流です。
DIAが違うとどうなる?
DIA(レンズ直径)が自分の目に合っていないコンタクトレンズを使うと、 レンズの安定感や目の見え方・健康に悪い影響が出やすいです。
ここでは、DIAが「小さい場合」と「大きい場合」それぞれで起こりやすいトラブルや違和感について解説します。
小さい場合
DIAが自分の目のサイズよりも小さいコンタクトレンズを使うと、以下のような影響が出ることがあります。
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・レンズがずれやすい
DIAが小さいと目の中で動きやすく、まばたきをしたときや視線を動かしたときにずれてしまうことがあります。 -
・ゴロゴロした違和感を感じる
レンズがしっかり目にフィットしないため、ゴロゴロ感や装用中の不快感につながります。 -
・目が乾きやすくなることも
ドライアイ気味の人は、レンズと目の間にある涙の膜(涙液層)が安定せず、見えにくさや乾燥を感じやすくなることがあります。
大きい場合
DIAが自分の目のサイズよりも大きいコンタクトレンズを使うと、以下のような影響が出ることがあります。
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・目に酸素が届きにくくなる
レンズが大きすぎて角膜全体をしっかり覆ってしまうと、目に酸素が届きにくくなり、目が充血しやすくなります。 -
・装着しづらいと感じることがある
日本人の目は、縦の開きが小さい「切れ長」タイプの人が多いため、大きいレンズはまぶたに引っかかりやすく、着脱時に苦労することがあります。
DIAの許容範囲は?コンタクトレンズサイズの選び方
DIAが書かれている場所やサイズを合わせる際のポイントをご紹介します。
DIAの許容範囲は±0.2mm以内
あくまでも目安になりますが、 処方されたDIAから±0.2mm以内を選ぶと、目に対する影響は小さいとされています。例えば、処方が14.2mmだった場合、14.0mm〜14.4mmの範囲であれば違和感なく装用できるといわれいます。
ただし、誰もが違和感なく装用できるとは限らないため、本来は眼科で指示されたコンタクトレンズ(DIA)を着けることが望ましいです。
また、 同じDIAを持つレンズでも設計の基準が異なる場合があります。そのため、レンズを変える際には以下のポイントに注意して試してみると安心です。
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・最初は短時間から試す
長時間つけ続けるのではなく、まずは2〜3時間程度からスタートし、目の様子を見ましょう。 -
・目の状態をよく観察する
装用中や外した後に、違和感・乾燥・充血などがないかを確認してください。 -
・フィット感が合わないと感じたら無理しない
装着中に痛みやズレを感じるようなら無理に着けず、別のレンズを検討したほうが良いでしょう。
繰り返しにはなりますが、今までとは異なるレンズを着けたい場合やレンズを着けていて心配なことがある時は、自分で判断せず一度眼科で相談することをおすすめします。
DIAの確認方法と適したコンタクトの選び方
DIAは眼科で受け取った処方箋(装用指示書)や今使っているレンズの箱で確認できます。例えば、DIAが14.2mmの場合は「DIA 14.2」などと明記されています。
そして、コンタクトを選ぶ際には、現在使用中のDIAと同じか、大きく違わないもの(±0.2mm以内)を選びましょう。
新しいレンズを使うときは短い時間から試し、目の乾きやズレなどがないか確認しながら使用してください。
処方箋(装用指示書)や使っている箱(パッケージ)が無い場合には、眼科で測定します。自分では測ることができません。しばらく眼科を受診していなかったり、コンタクトレンズの種類を変えたりしたい場合にも、基本的には眼科を再受診することが望ましいです。
眼科で正しいDIAを知って自分に合ったコンタクトレンズを選ぼう
DIAは、レンズの直径を意味し、装用感や目の健康を左右する大事な数値です。
±0.2mm程度であれば許容範囲内ではあるものの、目のゴロつきやレンズのズレを感じる場合は、一旦レンズの使用を中止し、眼科で数値の再測定をしてもらいましょう。
DIAを正しく理解すれば、自分の目にぴったり合ったコンタクトレンズを選べるようになります。

この記事を書いた人シルチカ探偵
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