【2weekコンタクトのお手入れ】種類別解説やめんどくさい時の解決法
本コラムでは、洗浄液の種類とそれぞれの正しい洗浄方法やおすすめの商品について解説します。そして、最後に2weekコンタクトレンズのお手入れが面倒臭いときの対処法についてもご紹介します。
目次
2weekコンタクトの洗浄液の種類は3つ
2weekコンタクトレンズの洗浄液には次の3つがあり、それぞれに特徴があります。
①MPS(マルチパーパスソリューション)タイプ(こすり洗い)
②過酸化水素タイプ(つけおき洗い)
③ポビドンヨードタイプ(つけおき洗い)
①MPS(マルチパーパスソリューション)タイプ(こすり洗い)
MPS(マルチパーパスソリューション)タイプは、中和の必要がなく、1つの洗浄液で洗浄・すすぎ・消毒・保存の4ステップを行うことができます。
いわゆる「こすり洗いタイプ」と呼ばれるもので、コンタクトレンズの表面を指で優しく洗うことで、外から付着してくる汚れはもちろんのこと、脂質やカルシウムといった体の中から分泌される汚れの多くをきれいに落とすことができます。
また、正しくこすり洗いを行うことで、レンズ表面に付着した大部分の雑菌を落とすことができます。
ケアを手軽に済ませたい方、複数の洗浄用品を用意するのが面倒な方に、おすすめの方法と言えるでしょう。
②過酸化水素タイプ(つけ置き洗い)
過酸化水素タイプの洗浄液はつけ置きタイプで、過酸化水素の持つ消毒力と泡の発泡作用で洗浄を行う洗浄液です。
コンタクトレンズを外した後、過酸化水素系の洗浄液で満たしたケースにレンズを浸け、中和剤を入れて一定時間以上が経過すればお手入れが完了です。
過酸化水素タイプの魅力は、その強い洗浄力にあります。したがって、MPSタイプのように基本的には手でこすり洗いをする必要がありません。(ただし、レンズの汚れが特に酷い場合はこすり洗いが必要なこともあります。)
正しい手順で洗浄液に浸すだけでお手入れが終了してしまうので、こすり洗いが面倒な方におすすめの方法です。
③ポビドンヨードタイプ(つけ置き洗い)
ポビドンヨードタイプも、過酸化水素タイプと同様つけ置きタイプで、洗浄・消毒効果が高く、こすり洗いの必要がありません。
また、タンパク質除去効果が強いので、タンパク質除去をしっかり行いたい方や、コンタクトレンズのくもり・乾燥感を解消したい方におすすめのタイプです。
加えて、主成分がヨウ素で殺菌効果も高いことから、眼病予防効果を重視する場合にもおすすめです。
【洗浄液の種類別】2weekコンタクトの正しいお手入れ方法と注意点
3種類の特徴をふまえたところで、それぞれの正しい洗浄方法と注意点を種類別に見ていきましょう。
①MPS(マルチパーパスソリューション)タイプ(こすり洗い)の使い方
MPSを用いたケア方法は次の通りです。
1.コンタクトレンズを外して、MPSですすぐ
2.レンズを指の腹で優しくこすり洗いする
3.MPSですすぐ
4.MPSをレンズケースに満たし、コンタクトレンズを入れ、ふたを閉める
5.そのまま4時間以上放置
6.レンズケースから取り出し、MPSですすいでからコンタクトレンズを装着する
MPS(マルチパーパスソリューション)タイプを使用する際の注意点
まず、レンズの洗浄を行う際は、手を洗って清潔な状態にしてから行います。
MPSでこすり洗いをするときは、指の腹をレンズに当てて、同一方向に指をゆっくり往復させてください。このとき、円を描くように指の腹を動かす人がいますが、こうするとレンズが破れるなど破損の原因になるのでやめましょう。また、爪先がレンズに触れることも破損の原因になるので、十分注意してください。
そして、レンズケースが汚れていると、ケース内でカビや細菌が繁殖し、眼病の原因となる場合があります。
使用後のレンズケースはケースの内側、外側、フタに至るまですべて流水で洗い、自然乾燥させてください。さらに、レンズケースは定期的に新しいものと交換して、清潔を保つようにしましょう。だいたい、MPS1本を使い切るごと(1ヶ月に1回のペース)に新しいケースと交換してください。
ただし、レンズそのものを水道水で洗うのはNGです。水道水は滅菌されていないため、水中のアカントアメーバや微生物が付着して感染症につながりかねません。必ず、MPS洗浄液を使用しましょう。
おすすめのMPS(マルチパーパスソリューション)タイプの洗浄液2選
アルコン オプティ・フリー プラス
アルコン オプティ・フリー プラスは、独自のうるおい成分でレンズ表面の水漏れ性を高め、快適な装用感をもたらします。また、テトロニックの界面活性作用とクエン酸の洗浄効果で、脂質汚れやタンパク汚れの除去効果を高めます。
アキュビュー リバイタレンズ
アキュビュー リバイタレンズは、2種類の消毒成分によってコンタクトレンズに付着した細菌・真菌・アカントアメーバをしっかり消毒できるので、より清潔な状態でコンタクトを使用することができます。また、潤い成分配合なので、乾燥を防いで快適なつけ心地をサポートします。
②過酸化水素タイプ(つけおき洗い)の使い方
過酸化水素を用いたケアの手順は以下の通りです。
1.コンタクトレンズを外し、専用ケースに入れる
2.消毒液を専用ケースのガイドラインまで入れ、中和錠を入れる
3.専用ケースのフタをしっかり閉め、逆さまにしてゆっくり戻す操作を3回行う
4.6時間以上そのまま放置
5.もう一度、専用ケースを逆さまにして戻す操作を3回行う
過酸化水素タイプを使用する際の注意点
レンズに触れる前に、必ず手を洗って清潔な状態にしてから始めます。
過酸化水素タイプでは、必ず中和時間(6時間以上)を守るようにしてください。中和が不完全だと、コンタクトレンズをつけた際に目に痛みが出る可能性があります。
そして、絶対に洗浄液でレンズをすすいではいけません。すすぎの際は、専用の「すすぎ液」を使用してください。
同様に、レンズそのものを水道水で洗うのは感染症につながりかねないためNGです。
また、過酸化水素タイプは洗浄力の高さが魅力の一つですが、その分カラーコンタクトレンズの色を変色させる恐れがあります。カラーコンタクトレンズを洗浄する際は、他のタイプを使用しましょう。
おすすめの過酸化水素タイプの洗浄液2選
アルコン エーオーセプトクリアケア
アルコン エーオーセプトクリアケアは、独自のトリプルアクション消毒・洗浄効果で、レンズについた細菌・アカントアメーバをしっかり消毒し、タンパク質や脂質汚れだけでなく、花粉もしっかり落とすことができます。
アキュビュー コンセプト ワンステップ
アキュビュー コンセプト ワンステップは、過酸化水素(H2O2)が目に見えない細菌や雑菌をしっかり消毒します。また、レンズに潤いを与えるので、目に馴染みやすく、快適な装用感を実現します。
③ポビドンヨードタイプ(つけおき洗い)の使い方
ポビドンヨードタイプは、以下の方法でケアを行います。
1.コンタクトレンズを外す(このとき、汚れがひどい場合は保存液などでこすり洗いとすすぎを行う)
2.付属の専用レンズケースにコンタクトレンズをセットする
3.専用レンズケースに「消毒・中和錠」と「溶解・すすぎ液」をケースの線まで入れる
4.専用レンズケースのフタを閉め、4時間以上放置する
5.新しい「溶解・すすぎ液」で、手のひらでコンタクトレンズをよくすすぎ、装用する
ポビドンヨードタイプを使用する際の注意点
レンズを取り扱う際は、必ず石けんなどで手をきれいに洗ってから行ってください。
ポビドンヨードタイプも、過酸化水素タイプと同様、中和時間(4時間以上)はしっかり守りましょう。仮に、中和の途中に液がヨード製剤特有のオレンジ色から無色になっても、レンズは取り出さず、必ず4時間以上放置してください。
そして、ポビドンヨードタイプを使用する場合も同じく、水道水を使用してレンズを洗うのは絶対にやめましょう。ハードコンタクトレンズの場合は、洗浄やすすぎで水道水を使用できるものもありますが、ソフトレンズの場合は水道水の使用はできません。
さらに、ハードコンタクトレンズの洗浄にあたり、水道水ですすぎができるのは日本国内のみとされているため、この点にも注意しましょう。
おすすめのポビドンヨードタイプの洗浄液2選
クリアデュー ハイドロ:ワンステップ
クリアデュー ハイドロ:ワンステップは、消毒成分のポビドンヨードが消毒しにくいアカントアメーバやウイルスを除去し、感染症などから大切な目を守ります。また、レンズに涙を留める「機能性ヒアルロン酸」が毎日のケアによってレンズに蓄積し、装用中の乾燥感を軽減してくれます。
クリアデュー O2(ハードコンタクトレンズ対応)
クリアデュー O2は、ハードコンタクトレンズに対応した洗浄液で、除菌成分ポビドンヨード配合と水道水だけで簡単に毎日のケアを行うことができます。細菌やウイルスの除菌、タンパク質分解効果も高く、レンズを日々清潔に保つことができるでしょう。
2weekコンタクトのお手入れが面倒臭いときには4つの解決策がある
さて、ここまで2weekコンタクトの洗浄液の種類と、それぞれの正しい使用方法について解説してきました。それぞれ特徴は異なりますが、正しく使うことでレンズを清潔に保ち、目を感染症などから守ることができます。
しかし、実際は日々のケアが大切なことはわかっていながらも、ついレンズの洗浄を面倒臭いと思ってしまうこともあるでしょう。
ここからは、2weekコンタクトのお手入れが面倒臭いと思ったときの4つの解決策をご紹介します。
洗浄方法を変える
1つ目は、洗浄方法の見直しです。
例えば、MPSタイプを使用している人は、毎日レンズを外すたびにこすり洗いをしなければなりませんが、これが面倒な場合は、過酸化水素タイプやポビドンヨードタイプに変更することで、中和時間はかかりますがその分ケアの手間を軽減することができます。
お手入れ用品を変える
2つ目は、お手入れ用品を変えることです。
こすり洗いタイプもつけ置きタイプも、レンズのお手入れ用品は毎日使用します。その際、自分の気分が上がるお手入れ用品を使えば、よりケアのモチベーションを上げることもできるでしょう。
また、よりスムーズにケアにむかえるようにするために、自宅の動線を工夫したり、収納方法を工夫したりするのも、習慣化の第一歩となるのでおすすめです。
1dayコンタクトに変える
3つ目は、1dayコンタクトに変えることです。どうしてもレンズのケアが面倒な場合は、1日使い捨ての、1dayコンタクトレンズに変更しましょう。
1dayコンタクトレンズは、一度レンズを外したらその都度新しいレンズに交換するため、そもそもケアの必要がありません。
したがって、レンズに汚れが蓄積することもないので、毎回綺麗なレンズを使えて衛生的です。
ただし、一度外したレンズを再度付け直すことはできないので注意しましょう。
メガネに変える
4つ目は、メガネに変えることです。
メガネであれば、毎日のケアは当然不要ですし、取り外しに気を使う必要もありません。コンタクトレンズの手入れに対して強いストレスを感じている人は、メガネに変更するのもおすすめです。
どうしてもスポーツなどでメガネが使用できない場合は、その時だけ1dayタイプのレンズを使用したり、生活のスタイルに合わせて、メガネ・1dayタイプ・2weekタイプを使い分けたりするのが良いでしょう。
間違ったケアが引き起こすトラブル2選
コンタクトレンズのケアが面倒と感じた際は、ぜひ上記の対策を工夫して、乗り切ってもらいたいと思います。そして、面倒だからと間違ったケアをしていると、次のような目のトラブルが起こる危険があることも忘れてはいけません。
汚れが蓄積して視界が悪くなる
洗浄が不十分でレンズに汚れが付着したままだと、レンズが白く曇って視界が悪くなることがあります。
レンズに付着する汚れの元は、涙などの分泌物や空気中のチリやホコリなどさまざまです。また、メイクをする方は化粧品の汚れもあるでしょう。これらの汚れが除去されずレンズに溜まっていくと、レンズが白くなってクリアな視界が保てなくなります。
レンズの機能を正しく発揮するためにも、毎日のケアを十分に行い、汚れが溜まらないようにするのが大切です。
雑菌が繁殖して目の感染症にかかる
コンタクトやケースの手入れをしないと、雑菌が繁殖して目の感染症にかかってしまう可能性があります。
水分の多いコンタクトは、微生物が特に繁殖しやすい環境です。万が一、そのようなレンズを使用すると、感染症にかかって最悪の場合失明に至る危険性があります。
レンズに繁殖する微生物はとても小さいので、肉眼で確認することはできません。そのため、見た目にはきれいでも決して油断せず、毎日のケアを欠かさず行うようにしましょう。
正しいケアで快適にコンタクトを使おう
コンタクトレンズの洗浄液にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解して正しく使用することで、コンタクトを日々清潔な状態で使うことができます。
そして、コンタクトレンズの手入れは時に「面倒」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、自分の目を守るためにも、日々のケアを怠らず、清潔な状態を維持することが大切です。
当サイト「シルチカ」では、あらゆるメーカーが販売しているコンタクトレンズの最安値を検索できます。使用期限別・用途別などさまざまな観点から検索も可能なので、ぜひ活用してみてください。
「シルチカ」でコンタクトレンズを探してみるよくある質問
Qカラコンで使えない洗浄液はありますか?
A.洗浄力が高い過酸化水素タイプの洗浄液は、カラコンの色素を溶かしてしまう恐れがあるため使用することはできません。
Q.コンタクトレンズを水道水で洗ってもいいの?
A.コンタクトレンズを水道水で洗うのは絶対にやめてください。水道水に含まれる微生物やアメーバがレンズ内で繁殖し、眼病の原因となります。(ハードコンタクトレンズの場合は、洗浄やすすぎで水道水を使用できるものもありますが、ソフトレンズの場合は水道水の使用はできません。)
この記事を書いた人シルチカ探偵
SILCHIKAはコンタクトレンズの価格、送料、ショップ特徴など気になる情報を公平、且つ、中立的な立場でお届けしています。
毎日が素敵なお買い物になるよう"知る" をもっと "近く" に。溢れる情報から、本当の最安値をスマートに。