【要注意】コンタクトをつけたまま寝るとなぜよくないのかを解説
「電車やソファーでのうたた寝をしてしまった。」
なんて経験はありませんか?
「コンタクトレンズをしたまま寝ると目の裏に入って取れなくなる」や「目が傷ついて失明してしまう」など、怖い噂を聞いたことがある人も多いと思います。
実際にコンタクトレンズをしたまま寝ることは、目に大きな負担がかかり様々なトラブルにつながる可能性があるようです。
「ついうっかりコンタクトレンズをつけたまま寝てしまった」というときの、リスクと対処法について紹介致します。
目次
こんなときは注意!コンタクトレンズをつけたまま寝やすい状況とは
疲れがたまっているとき
仕事や部活、習い事などで疲労が溜まっているときは、注意です。
ソファーやベッドでちょっとだけ横になり、休もうとするような状況はよくありますよね。しかし、ほんの数分のつもりだったり、寝る気はなかったりしても、危険です。疲れが溜まっていると、身体や脳を休めるために、意思に反して寝てしまうことがあります。また、コンタクトレンズをつけたまま、朝まで眠ってしまう可能性もあります。
長時間の移動中
長時間の移動の際には、要注意です。特に、長距離を移動する旅行の際には気を付けましょう。
飛行機や新幹線では、身体を動かすという刺激が少ないため、うっかり寝てしまいやすいです。また、移動や観光によって、肉体的にも精神的にも疲れが溜まっていることも、眠りについてしまう大きな原因でしょう。
旅行だけでなく、普段の通学や通勤にも注意してください。電車やバスは、適度な温度に調節されているうえ、程よい揺れを感じます。寝るつもりがなくても、うっかり眠ってしまいやすい状況だと言えるでしょう。
ベッドで横になっているとき
スマホやゲーム、読書などのために、ベッドで横になることがあると思います。しかし、疲れが溜まっていなくても、寝てしまうことがあるので注意してください。
寝てしまう理由は、「ベッドが快適だから」というだけではありません。睡眠の習慣によって、「ベッドで横になるということは、今から寝るということだ」と脳が判断し、眠るための指示を出してしまうらしいです。
指示を受けた身体は、実際に寝るための準備を始めてしまうので、疲れが溜まっていなくても寝てしまうことがあります。
長時間入浴しているとき
コンタクトレンズを装用したまま入浴している人は、そのまま寝てしまう場合があるので注意してください。
例えば、長時間入浴して体が芯から温まると、眠気が襲ってきます。中には、浴槽で数時間眠ってしまう方もいるので、コンタクトレンズを装用したまま眠らないように気を付けましょう。
また、浴槽で眠りおぼれかけた経験がある人、スマートフォンを落とした経験がある人も多いはずです。入浴中に眠るのはトラブル・事故の原因になりやすいため、15~20分程度で浴槽から出ることをおすすめします。
もうひとつ、湿気や温度の高い浴室にコンタクトを装用したまま入浴すると、コンタクトレンズがゆがんだり、張り付いたりする原因になることにも注意してください。あらかじめコンタクトレンズを外し、裸眼もしくはメガネを着用してから入浴しましょう。
コンタクトレンズを外す習慣が身についていない
帰宅後、コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうなら、そもそもコンタクトレンズを外す習慣が身についていない場合が多いです。
例えば、眠る前には誰しも歯を磨くでしょう。歯磨きの際、「虫歯になりたくないから」「歯医者は面倒だから」というようなことを、毎回考える人はほとんどいないと思います。原因や動機がなくとも自然に行えるのが、「習慣」です。
歯磨きと同じように、コンタクトレンズを外すことも習慣化しましょう。ルーティンワークとして、意識せずに外せるようになります。
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうとどうなるか
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうと、いったいどうなるのでしょうか?参考によく発生する6つの問題を紹介します。
角膜の酸素不足
角膜には、血管が通っていないため涙を通じて酸素を吸収します。わずかですが、結膜(白目)の血管などからも酸素が供給されているそうです。
睡眠時は、目をつぶっているので大気中から涙を通しての酸素の取り入れができないため、上まぶたや白目からのわずかな酸素を取り入れます。睡眠時中の酸素量は、起きているときと比べ1/3ほどになってしまうとのこと。
さらに、コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうと、コンタクトレンズが角膜全体を覆ってしまうので、上まぶたからの酸素の吸収を妨げます。そのため、酸素量はかなり減少してしまい、角膜の酸素不足につながりかねません。
また、角膜に酸素が十分に行き渡らなくなると、瞳に酸素を取り入れる役割を担う「角膜内皮細胞」の減少も進行させてしまいます。この細胞は、1度失われると再生することのないデリケートな細胞と言われています。なので、この角膜内皮細胞が失われ続けると、角膜が濁り視力の低下につながる可能性があるそうです。
ちなみに角膜が酸欠状態になり細胞が減ることで、ドライアイや目の痛み、かゆみ、結膜炎などの症状を発症する可能性があるそうです。
コンタクトレンズをつけたまま寝ることで目に様々な問題を起こし、眼障害につながる恐れもあるようなので、注意が必要です。
目が乾燥しやすくなる
コンタクトレンズをつけていると、レンズそのものに含まれる水分が蒸発します。それだけでなく、コンタクトレンズの乾燥を補うために眼球に含まれている水分をコンタクトレンズが吸ってしまうため、乾燥しやすくなってしまうそうです。
乾燥については、下記のコラムでもまとめていますので、是非チェックしてみてください。
【目の乾燥が気になる方必見】ドライアイの方におすすめのコンタクトレンズをご紹介
また目が乾燥することによって、コンタクトレンズが直接眼球に当たるそうです。涙のクッションがない状態で目を擦ることで、目に傷が付きやすくなってしまいます。
傷が付いただけであれば、2~3日で痛みや充血は自然に治るそうです。
しかし、傷に菌が入ると炎症がひどくなる可能性があります。炎症を放置し続けてしまうと、眼障害につながってしまいます。
さらに乾いた眼球とコンタクトが擦れることによって、目に傷が発生しやすくなります。
目に傷がつくと細菌が侵入しやすく、非常に危険と言われています。
目が充血し目やにが出る
コンタクトレンズを付けたまま眠ると、目に次のような影響が発生して充血や目やにが出やすくなります。
- ・コンタクトレンズに付着した汚れで目が傷つく
- ・コンタクトレンズに付着した細菌が繁殖する
- ・装用時間を超えて使った結果うるおいがなくなりレンズが固くなる
目を閉じて眠っているときじゃ、日中目を空けているときと比べて涙量が減ってしまうそうです。また、無意識に目をキョロキョロと動かしたり、目をこすったりする場合もあると言われています。装用した状態で眠ると、細菌の繁殖やレンズによって目をケガし、充血や目やにの増加に悩まされるかもしれません。
角膜トラブルが起こる
コンタクトを装用したまま長い時間眠ると、目の中に細菌が繁殖して、次のような角膜トラブルが起きるかもしれません。
- ・角膜上皮障害
- ・角膜浸潤・潰瘍
- ・角膜浮腫
- ・角膜血管新生
- ・角膜内皮障害
角膜とは黒目部分を指します。角膜の内皮・外皮それぞれに細菌が入り込み、目を白く濁らせるほか、炎症を起こして角膜がはがれてしまうケースもあるそうです。また、症状がひどくなると視力の低下、最悪の場合には失明といったリスクを伴うと言われています。
さらに黒目(角膜)だけでなく、白目部分の粘膜が傷ついて眼障害を発症する恐れもあるでしょう。コンタクトを装用したまま眠ると、眼障害の発症リスクが増加してしまうそうですので、十分に注意してください。
感染症リスクが高まる
コンタクトレンズを装用したまま眠ると、目が酸素不足になって感染症リスクが高まるそうです。
例えば、眼球自体に発生する充血や痛み、炎症といったリスクはもちろん、症状が悪化すると失明リスクもあると言われています。また目から入り込んだ細菌が体内に広がり、別の病気を発症するなど、感染症の不安が大きくなるそうです。
そもそも細菌やウイルス、カビなどは、粘膜を通して体内に広がると言われています。眼球も粘膜のひとつであり、酸素不足に粘膜による免疫力を失ってしまうため、コンタクトレンズを装用したまま眠ることが、大きな問題へと発展するそうです。
視界がぼやけて失明する
コンタクトレンズを装用したまま寝る習慣ができている人は、いずれ視力低下や失明につながってしまうかもしれません。なぜなら、装用せずに眠っている人と比べて、目のキズや細菌リスクが高まるからだそうです。
目に十分な酸素を通さなければ、角膜が炎症を起こして徐々に視力が低下していくと言われています。また、目を守るために角膜内皮が増殖して白内障のような症状を引き起こされるほか、角膜内に血管が入り込み充血してしまうリスクもあるようです。
コンタクトレンズを装用したまま眠っている方の中に「視界がぼやけてきた」「視力が低下しているかも」と感じている人がいるのなら、すぐに装用したまま寝る習慣を改善してください。
コンタクトを装用したまま寝てはいけない理由
コンタクトレンズを装用したまま眠ってはいけない理由を、わかりやすく2つにまとめました。なぜ装用したまま眠るべきではないのか詳しく解説します。
目に張り付いて取れなくなる
コンタクトレンズを装用したまま寝ると、コンタクトレンズの水分が失われて目に張り付いてしまうと言われています。なぜなら、以下に示すコンタクトレンズ・眼球の仕組みが関係しているからだそうです。
- ・コンタクトレンズの装用時間を超過すると保湿性を維持できなくなる
- ・眠っているときは目を閉じて乾燥しにくいため涙量が減ってしまう
よって眠ったままコンタクトレンズを装用すると、次第にレンズが乾燥して目に張り付いてしまう恐れがあると言われています。通常、コンタクトと眼球の間にはうるおいが維持されているためすぐに外すことができますが、乾燥して張り付いてしまうとなかなか外れません。無理に剥がそうとすると角膜の外皮がはがれるケースもあるので、十分に注意してください。
眼球をキズつける
コンタクトレンズを装用したまま眠ってはいけないと言われるのは、コンタクトレンズが乾燥して眼球を傷つけてしまうからだそうです。
水分をたっぷり含んだコンタクトレンズであれば、素材が柔らかく目を傷つけることがないでしょう。一方、乾燥したコンタクトレンズはプラスチックのように固くなると言われています。もちろん眼球の中にあるため、カチカチになることはありませんが、通常時より硬くなってしまうのも事実です。
つまり、固くなったコンタクトレンズを装用し続けた結果、少し目が動くだけでもレンズで眼球が傷ついてしまいます。睡眠中、無意識に目をこすってしまうケースもあるので、装用したまま眠ることにはケガのリスクがあるそうです。
コンタクトをしたままの昼寝はどうなのか?
「夜にコンタクトレンズをしたまま寝ることはいけないが、昼寝やうたた寝くらいは大丈夫では?」と思う方も多いかと思います。
目の健康を考えるとうたた寝や昼寝の際も、コンタクトレンズを外すことをおすすめします。たとえ短時間であっても、目には負荷がかかってしまいます。昼寝をする場合、1dayタイプかどうかによって、コンタクトレンズを外した後のケアが変わります。
1dayタイプの場合
装用しているコンタクトレンズが1dayタイプの場合、昼寝をする前にコンタクトレンズを外して捨てましょう。昼寝の後は、新品を使ってください。1dayタイプのコンタクトレンズは、一度外すと再び装用することができないからです。
一度だけ使うことを前提に製造されているので、耐久性があまり強くないそうです。目のトラブルを防ぐためにも、1dayタイプの場合は新品と交換しましょう。
2weekやmonthlyなど、長期使用タイプの場合
装用しているコンタクトレンズが1dayタイプ以外の場合、昼寝前にいつも通りのケアをしましょう。外したコンタクトレンズを洗浄したりすすいだりした後、保存液に浸してください。
ただし、ほんの少しの昼寝だからといって、洗っていない手で保存液に浸したり、保存液ではなく水道水を利用したりすることは、危険。微生物が繁殖してしまい、目のトラブルが起こってしまう可能性があるからです。目の健康を守るために、いつも通り丁寧なケアをしましょう。
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまったとき対処法
「コンタクトレンズをつけたまま、寝てはいけない」と分かっていても、つい寝てしまったということもあるかと思います。万が一寝てしまったとき、どのような対処をしたら良いか事前に知っておくことで、目の負担を軽減することができるでしょう。
速やかにコンタクトレンズを外し、目を休ませる
目にコンタクトレンズが張り付いておらず、すぐに外すことができる場合は速やかにコンタクトレンズを外すようにしましょう。乾燥により外しにくい状態の場合は、無理やり外そうとするのではなく、ゆっくりとまばたきを繰り返して涙を分泌させたり、ドライアイ用の目薬を差したりと、目を潤してから外すと良いそうです。
無理やり外そうとすると、角膜を傷つけたりコンタクトレンズが目の中で破れたりしてしまう恐れがあるので、注意をしましょう。
目薬・コンタクト液を使う
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまったら、まずは目薬やコンタクト液を使ってコンタクトレンズと瞳を潤わせましょう。
目を傷つける原因の固くなったコンタクトレンズを柔らかくするほか、目の中で繁殖した雑菌を洗い流すために実施すべきだそうです。また、目薬やコンタクト液を使ったらかといって、すぐにレンズを外そうとするのではなく、時間をかけたうえで外すことをおすすめします。
無理には外そうとすると、コンタクトレンズとくっついてしまった角膜ごとはがれてしまうかもしれません。また、剥がしたときに粘膜を傷つけてひどい充血が起きるかもしれないので、慎重に取り扱いましょう。
目を閉じて潤うのを待つ
手元に目薬やコンタクト液が見つからないのなら、一度目を閉じて涙の力でコンタクトレンズを潤わせるのが良いそうです。人間の目は覚醒状態に涙量が多くなるので、時間をかければ目を閉じるだけでコンタクトレンズに水分を付与できるでしょう。
また、目に異物感があれば自然と涙量が多くなるそうです。時間に身を任せなければなりませんが、無理に外そうとするよりも一度潤うのを待つ方が安全に外せると言われています。
ちなみに寝起きは水分を失っているため、水分補給も大切だそうです。涙を出しやすい環境を整えるために、飲料を摂取しましょう。
水を張った洗面器に目を付ける
「目薬やコンタクト液もないし、涙が出る気配もない」とお悩みなら、洗面器にぬるま湯を張って、目を付けてみるのが良いそうです。プールで目を空ける練習と同じように、洗面器の中で目を空けてゆっくりとまばたきしましょう。
目薬や涙には劣りますが、ぬるま湯でもコンタクトレンズが潤うと言われています。一度目を付けたら顔をあげてまばたきする、また目を付けてまばたきするといったサイクルを繰り返せば、まばたきだけでコンタクトレンズが外れるようになるそうです。
もしコンタクトレンズが取れなくなったら?
まばたきをして涙を促しても、目薬を差してもコンタクトレンズが取れない場合は、水を張った洗面器に顔をつけてまばたきをします。すぐにコンタクトレンズが外れなくても、水分が補給されるため普段通りにレンズを外すことができると言われています。
水道水の中には、「アカントアメーバ」という微生物が生息しているため、水道水で潤すと細菌が付着したり汚れたりする可能性があります。外した後は必ず捨て、再度使用しないよう注意しましょう。
コンタクトをしたまま寝ると目の裏に入るのか
「コンタクトレンズが目の裏側に行ってしまった」という話を聞いたことがある方も多いかと思います。実際は、コンタクトレンズがどこにずれても、眼球は結膜という膜に全体を覆われており行き止まりになっているため、目の裏側までコンタクトレンズが行くことは無いようです。
なかなか見つからないときは、まぶたの裏の行き止まり付近で折れて止まっているか、探している間に飛んで床などに落としている可能性があります。もし、心配な場合は眼科でチェックをしてもらえるので、不安な場合は受診をおすすめします。
コンタクトが目の裏に行ってしまったと思った方は下記のコラムでもまとめていますので、是非参考にしてみてください。
眼科を受診する
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうことで、目に違和感や痛みが引き起こされたり、レンズが目の中で見つからなくなってしまったりすることがあります。また、お伝えしてきたように、角膜の酸素不足や眼の乾燥によって、思わぬトラブルが発生している可能性も。
自分で解決ができない場合や、痛みや違和感が続く場合は、早めに眼科を受診しましょう。
コンタクトレンズをつけたまま寝た後にやるべき目のケア方法
コンタクトレンズを装用したまま寝ると、コンタクトレンズが痛むだけでなく眼球自体にもダメージが蓄積されます。眼球へのダメージをそのまま放置すると、いずれ眼障害を発症するかもしれません。
目の健康を維持する参考に、コンタクトレンズをつけたまま寝た後に実施すべき目のケア方法をまとめました。目の健康を維持するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
参考文献
コンタクトレンズの装用を控える
コンタクトレンズをつけたまま寝て目が傷ついているのなら、数日はコンタクトレンズの装用を控えましょう。なぜなら、傷ついた状態でコンタクトレンズを装用すると、傷を悪化させたり病気を誘発したりするからです。
例えば、目の充血が引くまではコンタクトレンズを装用せずにメガネに変える、痛みが治まるまで装用する時間を短くするというように、なるべく装用時間を短くするのが良いと言われています。
もし充血や炎症がひどいのなら、コンタクトレンズをつけずに眼科といった専門機関に相談してください。
目薬で目を潤す
コンタクトレンズをつけたまま寝て目の異物感や痛みがあるのなら、定期的に目薬で瞳を潤わせましょう。
目薬には目を潤わせる効果があるので、乾燥してしまった瞳を潤わせて健康な状態に改善できると言われています。また、眼障害に最適な医薬目薬なども購入できるそうです。
瞳の涙量だけで目を潤わせることには限界があるので、ごろごろ感やしばしば感が改善しないときには、目薬の利用を検討してみてください。ただし、目薬の差しすぎは逆効果だそうです。用法用量を守りつつ、最適な回数だけ目薬を差しましょう。
新しいコンタクトレンズに交換する
装用したまま寝たときのコンタクトレンズは、そのまま使い続けるのではなく、一度処分し新しいレンズに交換することをおすすめします。なぜなら、装用時間を超えてつけた影響で、コンタクトレンズの形状がゆがんでしまう場合があるからだそうです。
一度歪んでしまったコンタクトレンズは元に戻りません。また、ゆがんだ際にやぶれてしまうケースもあると言われています。装用を継続すると目を傷つけやすいほか、目の病気を発症する原因になるかもしれません。目の安全を守るためにも新しいコンタクトに交換してください。
コンタクトレンズをつけたまま寝ないために
ついうっかり寝てしまったということがないよう、対策をすることはとても大切です。次のことを習慣化することで、リスクを軽減できます。是非試してみてください。
家に帰った時点でレンズを外す
基本的なことですが、自宅に帰ったらすぐにコンタクトレンズを外す習慣をつけることが1番の対策です。
帰宅後レンズを外す習慣がついていれば、うっかり寝てしまったときも安心です。長時間の装用は目の負担にもなるので、すぐにコンタクトを外すようにしておくことがおすすめです。
一番いいタイミングは、帰宅後の手洗いが終わった後でしょう。清潔な手の状態で、さっと外すことができます。
レンズケースを持ち歩く
通勤通学の長い人や出張の多い人は、移動中に仮眠をとることもあるかと思います。仮眠の際にもさっと外せるよう、レンズケースを持ち歩くと良いでしょう。ただし、1dayタイプの場合は再利用することができないので、新品を持ち歩くといいですよ。
また、急に目の調子が悪くなったときにも、すぐに対応することができます。
メガネとコンタクトレンズを併用する
旅行で長時間移動する際には、メガネとコンタクトレンズを併用するのがおすすめです。 メガネであれば、移動中にさっと外して眠ることができます。また、うっかり寝てしまっても、危険はありません。目的地に着いてからコンタクトレンズをつけることで、アクティビティを楽しんだり、綺麗な景色を眺めたり、快適に過ごせます。 宿泊先に到着してすぐにメガネに切り替えれば、コンタクトレンズをつけたまま寝てしまう心配もありません。旅行の際には、時と場合に応じて、メガネとコンタクトレンズを上手く使い分けましょう。
【例外】寝たままつけてもいいコンタクトレンズ
コンタクトをつけたまま寝るとよくない理由や、対処法についてお伝えしてきました。しかし、コンタクトレンズの中には、つけたまま寝ていいタイプも存在します。あくまで例外として、どんなコンタクトレンズがあるのか確認していきましょう。
連続装用タイプのコンタクトレンズ
連続装用タイプのコンタクトレンズとは、決められた期間の就寝中も装用することができるコンタクトレンズのことだそうです。 ただし、誰でも利用できるわけではありません。眼科医の検査を受けて、許可をもらう必要があるとのことです。
一見便利そうですが、連続装用が可能だからといって、汚れや微生物がつかないというわけではありません。ケアをしないままコンタクトレンズをつけ続けるには、様々なリスクが考えられます。 また、目の状態や商品によって、連続装用タイプに向いているかどうかは異なるそうです。生まれつきアレルギー体質だったり、涙の量が少なすぎたりする場合は、装用が禁じられることもあるとのこと。連続装用タイプを使う場合、必ず眼科医に相談したうえで許可をもらい、指示通り使用しましょう。
オルソケラトロジーレンズ
オルソケラトロジーレンズとは、「オルソケラトロジー治療」での視力矯正のために用いる、特殊なデザインのハードコンタクトレンズのことだそうです。そのため、一般的には流通していません。就寝前に装用することで、寝ている間に角膜を矯正するという仕組みらしいです。角膜の形そのものを整えるので、日中でも裸眼で過ごすことが可能です。また、手術ではないので、メスやレーザーなども必要ありません。
ただし、オルソケラトロジーレンズの装用をやめると、角膜の形は一定期間で戻るようです。低反発の枕を想像していただけると、わかりやすいかもしれません。根本的な治療法ではないので、半永久的に使い続ける必要があるでしょう。
また、酸素透過性が高いようですが、目にとっては異物であることに変わりありません。ごろごろとした違和感があったり、充血したりという可能性も考えられます。オルソケラトロジー治療を検討する際には、メリットデメリットを把握したうえで、治療を受ける必要があるでしょう。
つけたまま寝ていいコンタクトレンズはごく一部
つけたまま寝ることが可能なコンタクトレンズとして、連続装用タイプのコンタクトレンズとオルソケラトロジーレンズをご紹介しました。しかし、この2つはあくまで例外。通常のコンタクトレンズでは、つけたまま寝ないように気を付けてくださいね。
目の健康を守るためには身近なルール付けが肝心
ついうっかりしてしまうコンタクトレンズをつけたままの睡眠。とても身近なことなので簡単に考えてしまいがちですが、実はとても危険な行為です。
目の安全と健康を守るために、睡眠時は必ずコンタクトレンズを外すようにしましょう。
また、コンタクトレンズをしたまま寝た後に違和感や痛みを長く感じる場合は、すぐに眼科の受診をしてくださ
簡単な気持ちで誤った使い方をしないよう十分に注意し利用をしましょう。
よくある質問
Q. コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうとどうなる?
A. 角膜の酸素不足や目の乾燥に繋がります。角膜に酸素が十分に行きわたらなくなると、角膜が濁り、視力の低下や結膜炎などを発症する可能性があるそうです。
Q. コンタクトレンズをつけたまま寝てしまったとき対処法は?普段からできること
A. 万が一付けたまま寝てしまったときは、目を休ませましょう。もしコンタクトレンズが取れない場合は目薬をさすか、水を張った洗面器で顔をつけて瞬きをします。
この記事を書いた人シルチカ探偵
SILCHIKAはコンタクトレンズの価格、送料、ショップ特徴など気になる情報を公平、且つ、中立的な立場でお届けしています。
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