【視界に違和感を感じたら】コンタクトがずれる原因と対処法
目次
コンタクトレンズがすれる原因5選
コンタクトレンズが正しい位置を保つことができない原因は次の5つが挙げられます。
目の乾燥
本来、人間の目は涙のおかげで表面張力が働いており、これによってレンズは正しい位置を保つことができています。
しかし、目が乾燥していると、目にレンズが貼りついたり、ずれたりしやすくなると言われています。特に、ドライアイの場合はレンズとまぶたの間に摩擦が生じやすくなり、ずれが大きくなるとも言われています。
目にゴミが入る
コンタクトをつけた状態で目の中にゴミが入ると、まばたきや眼球の動きによって異物がレンズの下や横に移動し、コンタクトレンズの位置が不安定になります。これにより、レンズが正しい位置を保てなくなり、ずれてしまうことがあるのです。
また、ゴミがコンタクトと目の角膜の間に挟まれることで、摩擦が生じ、レンズがずれやすくなることもあります。
裏表逆につけている
一見、コンタクトレンズには正しい向きなどないように見えますが、実は表と裏があり、正しく装用しないとレンズのずれの原因になります。
レンズの裏表を確認する際は、レンズを指に乗せ横から見てみましょう。表裏が正しい場合は、きれいなおわん型になっています。逆の場合は、レンズの縁が外側に反り、きれいなおわん型をしていません。
自分の目に合っていない
コンタクトレンズが自身の目の形状に合っていないと、レンズがずれるリスクが高まります。
人間の目の形は千差万別で、特にレンズのベースカーブ(カーブの度合い)と目の形状が一致していないと、レンズが目の表面に適切にフィットせず、ずれやすくなります。
仮に、ソフトコンタクトであれば柔らかい素材でできているため、多少のカーブと目の形状の際には対応ができるとされています。しかし、極端な差異には対応が難しいため、適切な眼科検査を通じて、自身の目に最適なコンタクトレンズを見つけることが大切です。
結膜炎などの眼病が起きている
角膜炎、結膜炎、ドライアイなどの目の病気が発生すると、コンタクトレンズの安定性に影響を及ぼすことがあります。
眼病が進行すると、角膜や結膜に炎症が生じ、目の表面が不規則になり、レンズがうまくフィットできなくなります。また、涙の分泌量の減少によってレンズの潤いが不足し、目の中での動きやすさにもつながります。
代表的なコンタクトレンズが原因で引き起こされる目の疾患は次の通りです。
- ・角膜上皮障害
- ・緑膿菌角膜潰瘍
- ・アカントアメーバ角膜炎
- ・角膜内皮障害
- ・巨大乳頭結膜炎 など
頻繁にコンタクトがずれるという方は、すでに何らかの目のトラブルが発生している可能性があるので、すぐに眼科で診察を受けましょう。
コンタクトはずれて目の裏にいってしまうことがあるって本当?
「コンタクトはずれると目の裏にいってしまうことがある」と言われることがありますが、これは誤った情報で、どんなにずれても目の裏側にレンズが入って取れなくなることはないと言われています。
眼科的な観点から言うと、コンタクトレンズは角膜と結膜の間に位置していますが、白目とまぶたの裏は「結膜のう」という袋状の構造になっています。そのため、どんなに異物が奥に入ってもこの結膜のうでせき止められるため、裏側に入り込むことはありません。
コンタクトレンズを取ろうとしたときに目の中に見つからない場合は、白目の方にずれていたり、折りたたまれて、まぶたとの間に挟まっていたりする可能性が考えられます。もしくは、まばたきをした拍子に目から落ちてしまっていることもあるので、慌てず、落ち着いて周囲を確認してみましょう。
どうしても見つからないときは、眼科医に相談し、目の奥に入ってしまっていないか確認してもらうようにしてください。
【対処法】コンタクトがずれたときはどうすればいい?
それでは、ここからはコンタクトがずれてしまった際の対処法について解説していきます。
眼球をぐるぐる動かしてみる
何度かまばたきを繰り返しても改善されない場合は、眼球をぐるぐると動かしてみましょう。
目を閉じて眼球を上下左右に動かすことで、奥に入り込んだレンズが眼球の動きに合わせて戻ってくることがあります。
目薬をさす
目が乾燥している場合や、まぶたが引っかかりやすい場合は、目薬を使用して目を潤すことで、コンタクトレンズがスムーズに動きやすくなることがあります。
正しい目薬のさし方
目薬をさすときは、以下の方法で行いましょう。
1.手を洗う:目薬を差す前に手を十分に洗い、清潔な状態に保ちます。
2.鏡を見る:鏡を使用して、目の前で正確な位置を確認します。
3.目をしっかりと固定する:目薬をさす際、もう一方の手でまぶたを上に引っ張り、下まぶたを下に引っ張って目を十分に大きく開きます
4.軽く上を向く:軽く上を向いて目薬を差しやすくします。
5.目薬が垂れないように滴下する:必要な量の目薬を滴下します。目薬をさした後は、目を閉じてしばらく目を動かさず、まばたきを我慢します。これにより、目薬が目の表面に十分に行き渡ります。
コンタクトをしている状態で目薬をさす際は、コンタクトレンズ専用の目薬であることを確認し、使うようにしてください。
コンタクトをつけ直すか新しいレンズと交換する
目にゴミが入ってゴロゴロしてコンタクトがずれる、または裏表逆につけてしまっていた場合は、一度外してきれいに洗浄してつけ直すのが有効な方法です。
ただし、ワンデーの場合は、一度装用して外したレンズはつけ直すことができないため、新しいレンズと交換するようにしましょう。
そして、レンズをつけ直したり、交換したりする際は、必ず先に手を洗い、清潔な状態にしてから触るようにしましょう。
正しいコンタクトレンズの外し方
コンタクトレンズを目から外す際は、以下の手順で行うようにしましょう。
1.コンタクトレンズを触る前に、手を石けんでよく洗います。
2.レンズを外す際は鏡を使用し、レンズが目のどの位置にあるか確認するようにしましょう。
3.黒目の上にあるレンズを人差し指でゆっくり下にさげます。角膜から半分以上ずれるまで下にさげてください。もしレンズが動かないようであれば、力づくで動かさずに目薬を点眼して動くまで待ってください。
4.さげたレンズを「人差し指」と「親指」で4時と8時の方向につまみます。このとき、爪を立てず、指の腹でゆっくり矢印の方向に動かしてください。
5.レンズを押し上げるように指を中央に寄せ、レンズを外します。
6.レンズを外したら、適切な保存液や専用のケースにレンズを保管します。ワンデータイプの場合は、そのまま廃棄してください。
コンタクトがずれないようにするための工夫
上記のように、コンタクトがずれたときの対処法を覚えておくのも大切ですが、日々の生活の中でずれないようにするのも重要です。
ずれにくくするために、気をつけたい点は次の5つです。
レンズの裏表を必ず確かめる
コンタクトをつける前は、必ず裏表を確認するようにしましょう。
前述した通り、レンズの裏表は横から見たときの形で判断でき、正しい向きの場合はレンズがきれいなおわん型になっています。また、中には裏表が分かりやすいようにマークがついている商品もあるので、これらを目印に必ず裏表の確認を行いましょう。
手が清潔な状態でレンズを触る
手に汚れやゴミがついていると、レンズを触ったときに付着して、ずれやすくなると言われています。また、手が不衛生のままレンズを触ると、雑菌が繁殖して目のトラブルを引き起こすことにもつながります。
ゆえに、コンタクトをつける前や外す前は必ず手を洗い、清潔な状態にしてからレンズを触りましょう。
レンズケアをしっかり行う
2ウィークタイプやマンスリータイプなど、使用期間中は洗浄液でケアをしながら使うタイプのコンタクトは、ケアを怠ると雑菌が繁殖し、目に炎症を起こします。それだけでなく、最終的には失明してしまう疾患もあるので、目を守るためにしっかりとレンズケアが必要です。
必ず医師に指定された洗浄液を使用し、こすり洗いとすすぎ洗いをしっかりと行ってください。また、定期的に眼科に検診に行くことで眼病などのトラブルを早期発見することもできるので、自覚症状がなくても定期的に眼科に行くようにしましょう。
目を乾燥から守る
コンタクトを長時間つけていると、涙の層が分断され薄くなるため、涙が蒸発しやすくなって目が乾きやすくなります。
こうした乾燥から目を守るために、まずはまばたきの回数を増やすよう心がけましょう。まばたきには、目全体に涙を行き渡らせる役割がありますが、現代人は日常的にスマホやパソコンなどのモニターを見続けることが増えたため、まばたきの回数がどうしても少なくなりがちです。
したがって、意識的にまばたきをするよう心がけ、こまめに目を休ませることも大切です。
また、オフィスワーカーは日々空調の効いた部屋で過ごす時間が長いため、エアコンの風で目が乾燥しやすくなっています。ゆえに、加湿器で部屋の湿度を上げたり、適宜目薬をさして目が乾燥しないよう努めましょう。
自分に合ったコンタクトを選ぶ
目の健康を守るためには、自分の目に合ったコンタクトを選ぶことも非常に重要です。
前述したように、レンズのベースカーブ(カーブの度合い)はメーカーごとに値が異なり、自分の目に合っていないベースカーブのレンズを使用していると、ずれやすくなるばかりか、目のトラブルを引き起こすことにつながります。
また、商品やメーカーによって使用している素材やつけ心地なども違うため、眼科医による適切な検査とアドバイスをもらうことが不可欠になります。
より自分に合った商品を選ぶために、必ず眼科に相談しましょう。
コンタクト選びに迷ったら下記のコラムでもおすすめのコンタクトを紹介しているので是非チェックしてみてください。
また、乾燥しにくいコンタクトについて知りたい方は、下記のコラムをご覧ください。
【目の乾燥が気になる方必見】ドライアイの方におすすめのコンタクトレンズをご紹介
コンタクト選びは自分の目に合ったものを
シルチカでは、幅広いメーカーのコンタクトの最安値情報を掲載しています。コンタクト選びで重要なのは、自分に合っているかどうかです。安さだけでなく、品質や自分に合っているかでコンタクトを選び、最安値を調べてお得に購入することが重要です。
よくある質問
Q.なぜコンタクトはずれるの?
A.理由は以下の点が挙げられます。
・目の乾燥
・ゴミが目に入った
・裏表逆につけている
・自分の目にそもそも合っていない
・眼病などのトラブルが起きている
Q.コンタクトがずれた時はどうすれば良いですか?
A.下記の行動を試してみましょう。
・眼球をぐるぐる動かしてみる
・目薬をさす
・つけ直す、新しいレンズと交換する
この記事を書いた人シルチカ探偵
SILCHIKAはコンタクトレンズの価格、送料、ショップ特徴など気になる情報を公平、且つ、中立的な立場でお届けしています。
毎日が素敵なお買い物になるよう"知る" をもっと "近く" に。溢れる情報から、本当の最安値をスマートに。