目次

コンタクトレンズがごろごろする原因

まずは、なぜコンタクトレンズがごろごろするのか、具体的な原因からご紹介します。

コンタクトレンズに慣れていない

コンタクトレンズを初めてつける方は、ごろごろとした違和感を覚えやすいと言われています。コンタクトレンズは、視力を矯正するものではありますが、目にとっては異物です。そのため、最初のうちは目が慣れず、違和感が出やすくなります。

コンタクトレンズに慣れないことで出る違和感は、時間が解決してくれることが多いです。ソフトコンタクトレンズで1週間、ハードコンタクトレンズで2～3週間くらいすると、目が慣れてごろごろとした違和感がなくなっていくことが多いそうです。しばらく経っても治まらない場合は、レンズが目に合っていない可能性があるため、眼科に行くことをおすすめします。

レンズに付着した汚れ

レンズが汚れていると、目のごろごろを感じやすくなります。特に、2week、monthlyなど長期間使用タイプのコンタクトレンズのレンズケアを怠ったり、正しくケアできていなかったりすると、汚れが溜まってしまうそうです。きちんと手を洗わずにレンズに触ることも、汚れが付着する原因の一つです。

また、ほこりやまつ毛などのゴミが目に入っているときもごろごろしますが、多くの場合、まばたきや目薬をさすことで解消されます。まばたきや目薬で解消されない場合は、レンズ汚れを疑いましょう。

レンズについた傷

汚れではなく、レンズに傷がついている場合も、ごろごろとした違和感を覚えることがあるそうです。レンズが傷つく原因は、レンズを強くこすって洗っている、レンズをつまむときに爪を立ててしまうなどです。

レンズに傷があるかどうか、つける前に必ず確認するようにしましょう。

目の乾燥

コンタクトレンズの装用中は涙の層がレンズによって分断され、不安定な状態になっていると言われています。そのため、裸眼の状態よりも目が乾燥しやすい状態です。 目が乾燥しているときにまばたきをすると、レンズとまぶたがこすれ、摩擦が生じてしまい、その生じた摩擦が刺激となって、目のごろごろとした感覚に繋がると言われています。

目にトラブルが起こっている

眼病の中には、目のごろごろとした違和感が症状として出る場合もあり、注意が必要です。コンタクトレンズのケアを怠ったり、使用期間や1日の装用時間を守らなかったりなど、間違った使い方をしてしまうと、眼病などのトラブルが起こってしまう場合があります。

ごろごろとした違和感を伴う眼病には、「巨大乳頭結膜炎（きょだいにゅうとうけつまくえん）」や、「アレルギー性結膜炎」「角膜炎」などがあります。トラブルが起こっている場合、ごろごろ以外にも、痛みや充血、涙が出るなどの症状があるそうです。眼病などのトラブルは、自然的な治癒は難しいため、必ず眼科に行きましょう。

自分の目に合っていない

ベースカーブや素材などが自分の目に合っていない場合、ごろごろとした違和感を覚えることがあるそうです。眼球の大きさや形状には個人差があり、自分の目に合ったベースカーブを選ぶことが大切です。ベースカーブが合っていないと、違和感だけでなく、目に負担がかかってしまうこともあるのだとか。

コンタクトレンズを購入する際は、自分のベースカーブを眼科できちんと測定してもらってから、購入するようにしてください。

もしコンタクトレンズの買い替えを検討しているのなら、事前にコンタクトレンズに表記されている情報を理解することが大切です。以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

コンタクトって種類あるの知ってる？ (BC/DIA・AX/CYL編)

コンタクトレンズに異物感がある理由

普段装用しているコンタクトレンズに異物感があるのは、前述した原因が複雑に組み合わさっているのが理由かもしれません。

例えば、コンタクトレンズの手入れを怠っている人の場合には、汚れが付着する、レンズが傷つくといった理由で、目に痛みが生じている場合があります。また、もともとドライアイで目が乾燥しやすい人は、装用して時間が経つと目が乾燥したり、目が充血したりする場合もあるでしょう。

コンタクトレンズのごろごろは、コンタクトレンズを変えればすぐに改善すると思われがちです。しかし実際には、日常的な対

策やケア習慣を変えなければ、何度も異物感がやってくると言われています。異物感のあるままコンタクトレンズを装用し続けると、目の病気を発症する恐れもあるため十分に注意してください。

 

コンタクトレンズのごろごろが原因で発症する目の病気

コンタクトレンズがごろごろした状態が続くと、瞳が傷ついてさまざまな病気を発症しやすくなると言われています。

参考として、コンタクトレンズが影響して発症する病気の種類と概要を整理しました。病気を発症すると、コンタクトレンズを装用できなくなる場合があるため、事前にチェックしておきましょう。

角膜上皮障害

角膜上皮障害とは、主にハードコンタクトレンズを装用している方に多い目の病気です。黒目の外側にある角膜上皮が傷ついて、目に強い痛みを感じると言われています。

また角膜上皮障害は、コンタクトレンズのエッジ部で目を傷つける、目をこすって角膜がはがれるといった原因で発症し、細菌などが侵入して悪化するのが特徴だそうです。コンタクトレンズの装用時にごろごろ感もあり、症状がひどい場合には痛みでコンタクトレンズを装用できないことがあると言われています。

ちなみに角膜上皮障害はひと晩で改善するケースもあるそうです。ただし、角膜上皮障害が頻発している方やケアを怠ると、眼膜腫瘍、眼内炎といった病気へと発展しやすくなるので気を付けてください。

角膜浸潤・潰瘍

角膜浮腫とは、黒目の部分にウイルスを撃退する「白血球」が集まり白く濁ってしまう病気のことです。コンタクトレンズのごろごろなどで瞳が傷つき、侵入する菌から目を守るために白血球が集まると言われています。

また、角膜浮腫はコンタクトレンズの長時間装用により、角膜に酸素が行き渡りにくくなった結果発症するケースもあるそうです。場合によっては痛みや目の充血のほか、コンタクトレンズを外した後もごろごろとした異物感を感じる場合があります。

ちなみにソフトコンタクトレンズの場合、素材が柔らかいため痛みに気づきにくい場合もあるそうです。知らぬまま放置すると、角膜浸潤が悪化して、角膜がはがれ落ちる角膜潰瘍に発展するかもしれません。

角膜浮腫

角膜浮腫とは、黒目の内部にある角膜内皮がむくんでしまう病気のことです。ごろごろ感や目のキズが原因で細菌が侵入してなくなってしまった細胞を埋めるために、目の中の細胞が増殖して発症すると言われています。

また、角膜が膨らんでしまうほか、眼の濁りや強い痛みを感じやすいそうです。症状が軽ければ数日で治まりますが、継続してコンタクトレンズを装用するといった行為が原因で悪化した場合には角膜移植が必要な「水泡性角膜症」といった病気へと発展するかもしれません。

角膜血管新生

角膜血管新生とは、コンタクトレンズを装用して酸素不足が生じた場合に、角膜の内部に血管が伸びてきて目の痛みや異物感、ごろごろ感を生じる病気のことです。眼球の酸素不足を補うために、体内の血管から酸素を送る目的で血管が角膜に侵入してくると言われています。

角膜内の血管をなくすためには、数ヶ月以上コンタクトレンズの装用をやめなければなりません。ただし、角膜血管新生が生じたままコンタクトレンズを装用し続けた場合には、角膜内部に血管が残り、ごろごろとした目の痛みが長期化するそうです。

角膜内皮障害

膜内皮障害とは、黒目の内部にある角膜内皮がむくんで透明性を維持できなくなる病気のことです。黒目自体が白く濁り、白内障のような見た目に変わると言われています。

また角膜内皮障害は、コンタクトレンズの装用しすぎによる酸素不足、コンタクトレンズのごろごろ感による眼のキズなどが原因になるそうです。ちなみに目の内部の病気であるため、コンタクトレンズを装用し続けても痛みを感じにくいと言われています。ただし、一時的な視力低下や角膜はがれといった問題に発展する場合もあるので、十分に注意してください。

巨大乳頭結膜炎

巨大乳頭結膜炎とは、目の表面の粘膜が腫れて、痛みやかゆみ、充血などを生じる病気のことです。目の神経系の集まりである「乳頭」が腫れるのが特徴であり、コンタクトレンズのごろごろ感やドライアイなどが原因で発症するケースもあると言われています。

また、コンタクトレンズの以外の原因としては、花粉症といったアレルギーも関係するようです。放置すると粘膜に細菌が侵入し、別の眼障害を発症する恐れもあるので、十分に注意してください。

ごろごろしたときの対処法

コンタクトレンズを装用した際に目がごろごろするのなら、こちらで紹介する5つの対処法を実践してみてください。

①まばたきをしてみる

目が乾燥している、ゴミが入っている場合は、多くの場合、数回まばたきをすれば解消されるそうです。まばたきは、涙を目に行き渡らせる役割を担っており、まばたきを意識的にすることで、目がうるおいます。うるおいが不十分な場合は目薬を使ってみるとよいそうです。

②コンタクトレンズを外す

まばたきだけで解消されない場合は、コンタクトレンズを外して、レンズの状態を確認します。外すときは必ず手を洗ってから行うようにしてください。

レンズにゴミや汚れが付着している場合は、洗浄液を使って洗い流しましょう。ただし、洗浄液を使って洗い流すことができるのは、2weekなどの長期使用タイプのレンズのみです。1dayの場合、一度外してしまうとつけ直すことができないため、新しいレンズに交換しましょう。また、レンズに傷がある場合は、長期使用タイプで、まだ使えるとしても、新しいレンズに交換しましょう。

③目薬・コンタクト液を使う

目がごろごろするのは、瞳の水分不足や付着した汚れが原因かもしれません。瞳のうるおい保持、そしてレンズの汚れを洗い流すためにも、目薬やコンタクト液を利用してみてください。

特にドライアイの方は、装用中の目の乾燥に注意が必要だと言われています。目の健康を守るためにも、ドライアイ用の目薬や目のうるおいを保持してくれるコンタクト液を購入しておきましょう。

④適度に目を休める

目がごろごろする日が増えたと感じた方は、普段よりも多く目を休めるようにしましょう。例えば、次のような対策でごろごろを解消できる場合があります。

• ・コンタクトレンズの装用時間を短くする
• ・短時間でも目を閉じて休める習慣をつくる
• ・一時的にメガネを着用する
• ・寝る前に温かいタオルで目を温める

人間の身体と同じように、目にも休息が必要だそうです。目を休める時間が長いほど、コンタクトレンズのごろごろで傷ついた状態が回復しやすいほか、前述した目の病気を回復しやすくなると言われています。

⑤眼科へ行く

レンズを交換したり、つけ直したりしても改善しない場合は、レンズが合っていないか、目にトラブルが起こっている可能性が高いそうです。改善しない場合は、すぐに眼科に行くことをおすすめします。現在使っているコンタクトレンズがわかるものも持って行くとよいかもしれません。

ごろごろしないようにするために、普段からできること

ここまで、ごろごろする原因と対処法について紹介しました。対処法を知っておくことも大切ですが、ごろごろしないように、普段から目のケアを行うことも非常に大切です。普段から意識したいのは以下の4点です。

目を乾燥から守る

目を乾燥から守るためには、涙がきちんと行き渡る状態の目をキープすることが大切です。そのためには、以下のことを意識するとよいと言われています。

まばたきは、目のうるおいを保つうえで重要なポイントです。スマートフォンやパソコンを見ていると集中してしまうため、まばたきの回数が減りがちなんだとか。意識的にまばたきをすることで、涙を行き渡らせ、乾燥から目を守ることができます。

また、目の使い過ぎもうるおいを保つうえではよくありません。1時間スマートフォンやパソコンを見たら、少し休憩するようにしましょう。また、1日の終わりに蒸したタオルなどで目を温めて、優しくマッサージすると、涙が行き渡りやすくなるそうです。

乾燥については下記の記事も参考にしてみてください。

【目の乾燥が気になる方必見】ドライアイの方におすすめのコンタクトレンズをご紹介

正しいコンタクトレンズの使い方を守る

コンタクトレンズの正しい使い方を守ることは、ごろごろとした違和感をなくすだけでなく、目の健康を維持することにも繋がります。正しい使い方の基本は以下の通りです。

長期使用タイプは、こすり洗い、すすぎ洗いなど、正しいレンズケアを毎日行いましょう。こすり洗いをしない、洗浄液に浸すだけなどは汚れが溜まる原因です。レンズのごろごろとした違和感に繋がります。

また、化粧とコンタクトレンズをつける順番も重要です。コンタクトレンズをつけた後に化粧をすることがポイントだと言われています。コンタクトレンズをつける前に化粧をしてしまうと、化粧品などが目に入ってしまったり、レンズをつけるときにマスカラなどに触れてレンズが汚れてしまったりする可能性があるそうです。 コンタクトレンズの正しい使い方は下記の記事も参考にしてみてください。

【正しく安全に】コンタクトの正しい使い方を知って快適に！重要なポイントもご紹介

コンタクトレンズを清潔に保つ・洗浄する

コンタクトレンズのごろごろ感をなくしたい方は、日常的なコンタクトレンズの洗浄に力を入れてください。参考として、ソフトコンタクトレンズのケア手順をまとめました。

1. 手を洗って清潔にする
2. コンタクトレンズを外して手のひらに置く
3. 洗浄液をレンズに浸して両面を20～30回程度軽くこする
4. コンタクトレンズを洗浄液で洗い流す
5. 清潔な容器に洗浄液をためてコンタクトレンズを保存する

コンタクトレンズの洗浄が習慣化するほど、雑に管理しやすくなる人が大勢いると言われています。「今日は簡単でいいか」「容器の中の洗浄液は変えなくていいか」とずさんな管理をしないように気を付けましょう。

定期検診に行く

定期検診は、目の健康を守る非常に重要な対策です。ごろごろの原因でもある眼病は、初期症状がないことも少なくないと言われています。初期段階で治療することが大切ですが、自分で気がつくことは難しいそうです。定期検診に行き、目の状態を確認してもらうことで、小さな異変やトラブルに気がつき、早い段階から治療を行ってもらえます。

また、コンタクトレンズの使い心地などもその都度相談ができるため、目がごろごろすることにお悩みの場合もその都度解決できますよ。

目がごろごろしにくいコンタクトレンズ製品一覧【低含水】

目がごろごろしにくいコンタクトレンズをお探しなら、低含水のコンタクトレンズを購入するのがおすすめです。参考として、コンタクトレンズのECサイトを運営する「シルチカ」で購入できる低含水コンタクトレンズを4つ紹介します。

デイリーズ トータルワン

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デイリーズトータルワンは、アルコンが提供する低含水のコンタクトレンズです。瞳のうるおいを維持してごろごろ感を解消できるテクノロジーが搭載されているほか、酸素をよく通す「シリコーンハイドロゲル素材」が利用されています。

ただドライアイに効果的というだけでなく、酸素不足による目の病気を解消できるのが製品の特徴です。アルコンの従来製品よりも6倍の酸素を通すため目の健康を維持しやすいコンタクトレンズだと言えます。

ワンデー アキュビュー トゥルーアイ

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ワンデー アキュビュー トゥルーアイは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが提供する低含水のコンタクトレンズです。コンタクトレンズに保湿成分が配合されているため、夜までずっとうるおいを維持できます。

また、目にフィットするエッジデザインなので、瞳を傷つけにくいのが特徴です。さらには、眼障害の原因のひとつである紫外線をカットする効果もあります。

ワンデーアキュビュー オアシス

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ワンデーアキュビュー オアシスは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが提供している低含水のコンタクトレンズです。高い保湿性をもち、レンズと眼球・まぶたの摩擦をゼロにできる目に優しい製品だと言われています。

また、瞳に酸素をたっぷり通すシリコーンハイドロゲル素材が採用されており、目がゴロゴロする原因のひとつである充血を防止できるのが魅力です。紫外線カット効果も付与されているため、複数リスクから大切な目を守ってくれます。

2WEEKメニコン プレミオ

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2WEEKメニコン プレミオは、メニコンが提供する低含水のコンタクトレンズです。独自技術で開発された素材の効果によって2週間うるおいをキープできます。

また、薄型設計で酸素を通しやすく、快適な付け心地を保持できるのが特徴です。レンズについた汚れを洗い落としやすいシリコーンハイドロゲル素材が採用されているため、ごろごろ感を防止できます。

日頃の生活で目のごろごろを予防しましょう

紹介したように、目を労わった生活をすることで、目のごろごろを防ぐことは可能だそうです。ごろごろしたときも、まずは、落ち着いてまばたきをしてみましょう。正しいケア方法と対処法を理解して、快適なコンタクトレンズライフを送ってくださいね。

よくある質問

Q. コンタクトで目がごろごろする原因は何がある？

A. 原因は下記の様な点が挙げられます。
・コンタクトレンズに慣れていない
・レンズに付着した汚れ
・レンズについた傷
・目の乾燥
・目にトラブルが起こっている
・自分の目に合っていない

Q. ごろごろしないようにするために、普段からできること

A. ごろごろしないために下記の点に気を付けてコンタクトレンズを使用しましょう。
・目を乾燥から守る
・正しいコンタクトレンズの使い方を守る
・定期検診に行く