コンタクトの酸素透過率比較!目に負担が少ないコンタクトおすすめ
そこでこの記事では、コンタクトレンズの酸素透過率について解説し、おすすめのコンタクトレンズを紹介します。
目次
コンタクトレンズの酸素透過率って何?
まずは、コンタクトレンズの酸素透過率について解説していきます。
酸素透過率(Dk/L)とは
酸素透過率(Dk/L)とは、コンタクトレンズがどれくらい酸素を多く通すことができるのかを数値化したものです。
酸素透過係数(Dk:コンタクトレンズがどのくらい酸素を通す能力)をレンズの厚み(L)で割った値(Dk/L)で表され、数字が高ければ高いほど多くの酸素を通すことを意味します。
参考:コンタクトレンズの酸素透過率とは?「高い/低い」は何を示すのか? | アキュビュー® 【公式】
酸素透過率が高いおすすめコンタクトを紹介
それではここまでの内容を踏まえて、酸素透過率が高いおすすめのコンタクトを1day、2week、Monthly、遠近両用、乱視(トーリック)の順にご紹介します。商品名とあわせて記載している酸素透過率の数値は、メーカー公式サイトを参考にしています。すべてシルチカで最安値を調べられるので、ぜひ参考にしてお得に購入してください。
1day
まずは、1dayの紹介です。
2week
次は、2weekレンズの紹介です。
Monthly
次は、月ごとに交換するMonthlyレンズのご紹介です。
遠近両用
次は、遠近両用タイプです。
乱視(トーリック)
最後は、乱視(トーリック)向けのコンタクトレンズを紹介します。
カラコン
カラコンを購入したい人向けの製品を紹介します。
目への負担を感じていませんか?
コンタクトレンズを装用するとき、次のような負担を感じていないでしょうか。
- ・長時間コンタクトレンズを装用しているとゴロゴロ感が出てくる
- ・夜までコンタクトレンズを装用していると目が真っ赤に充血している
- ・目の痛みや違和感が続く
上記のお悩みにあてはまる方は、装用しているコンタクトレンズの「酸素透過率」が低いせいで負担を感じているのかもしれません。酸素透過率が低い製品は目に十分な酸素を届けられない影響で、目の充血や違和感を引き起こしやすいと言われています。
目の負担を感じている状態で装用し続けると、視力の低下や眼障害といったリスクを引き起こす場合もあるそうです。目の健康を維持するためにも、この機会に酸素透過率が高いコンタクトレンズに買い替えてみてはいかがでしょうか。
どうして酸素透過率が高いと目への負担が少ないの?
では、どうして酸素透過率が高い方が目への負担が少ないといわれているのでしょうか?
それは、酸素透過率が高い方が角膜の酸素不足を防ぐことができるからです。
詳しく説明するために、酸素透過率が低いコンタクトレンズが角膜にもたらす影響を踏まえて解説していきましょう。
酸素透過率が低い=角膜が酸素不足に陥りやすい
そもそも角膜とは、目の中央にある直径11mm、厚さ0.5mm程度の円形の組織で、目に入ってくる光を屈折させて網膜上に焦点を合わせ、画像を鮮明に映すレンズの働きを持っています。
この角膜は俗にいう「黒目」にあたり、光を通すために透明で血管を持ちません。その代わりに、涙液に溶け込んだ空気中の酸素を取り入れて呼吸をしています。
ですが、このような角膜にコンタクトレンズをつけると、角膜に蓋をするような形となるため、涙液から酸素を受け取れず目が酸素不足に陥ります。
角膜が酸素不足になることによる悪影響
実際、角膜が酸素不足になると、以下のような障害が生じる可能性があります。
・角膜内皮細胞の減少:角膜の透明度を保つ役割を持つ角膜内皮細胞は、一度減ると増えることはない。ゆえに、細胞が極端に減ると、将来的に白内障などの手術が出来なくなってしまう可能性がある。
・充血:コンタクトレンズ使用により角膜が酸素不足に陥ると、角膜に酸素を供給しようと血管が拡張して充血が起こる。
・新生血管:上記のような充血状態が続くと、周辺から角膜に向かって血管が入り込む新生血管が起こる。この新生血管が角膜の中心まで及ぶと、視力低下を起こすこともある。
・感染症:酸素不足に陥った目は免疫力が落ちるため、感染症を起こしやすくなる。角膜潰瘍などを発症する危険性も高く、治療をしても角膜に傷跡が残ることもある。場所によっては、最悪の場合視力障害や角膜移植が必要となる。
参考:262.コンタクトレンズの酸素透過性 | 池袋サンシャイン通り眼科診療所
参考:コンタクトレンズのDk値(酸素透過係数)を比較!高いと何が違う? │アットコンタクト
このように、角膜の酸素不足は角膜に負担をかけるばかりか、将来の視力低下や障害につながる恐れがあります。一般的に、酸素透過率が高いコンタクトレンズの方が目への負担が少ないとされており、終日使用するためには24.1以上の透過率が必要です。ゆえに、コンタクトレンズはパッケージや添付文書をよく確認し、酸素透過率が高いものを選びましょう。
【比較】酸素透過率が高いのはどっち?
ここからは、ソフトレンズとハードレンズ、そして高含水レンズと低含水レンズにおいて酸素透過率が高いのはどちらか、比較していきたいと思います。
ソフトレンズとハードレンズ
ソフトレンズは、水分を含んだ柔らかい素材のプラスチックでできており、目に馴染みやすい特徴があります。
対して、ハードコンタクトレンズはレンズにほとんど水を含まない硬い素材でできています。そのため、ソフトコンタクトレンズに比べて装用時に異物感を生じやすく、慣れるまでに少し時間がかかる場合があります。しかし、目やコンタクトレンズに異常があった場合にはすぐに違和感を覚えるため、すばやく対処することができます。
参考:ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの特徴や見え方の違いについて | アキュビュー® 【公式】
酸素透過率が高いのはハードレンズ
それぞれに特徴を持ったソフトレンズとハードレンズですが、酸素透過率が高いのはハードレンズです。
ハードレンズは、その硬い質感から酸素を取り込む能力は低いと思われがちですが、実はソフトレンズよりも酸素を多く取り込みます。
その理由は、レンズの大きさにあります。ソフトレンズは直径約13.8〜14.5 mmとハードレンズよりも大きく作られています。対して、ハードコンタクトレンズは、直径約8〜9 mmとやや小さいです。
ですが、レンズが大きいということは、それだけ多く角膜に触れることになります。いわば、角膜を覆う蓋が大きくなったイメージです。
ゆえに、酸素透過率が高いものを選ぶなら、ハードレンズの方が良いといえるでしょう。
参考:コンタクトレンズが初めての人におすすめの選び方【素材と特徴を比較】 コンタクトレンズ通販のLENSMODEなら処方箋不要
ただしデメリットも
確かに、ハードレンズはソフトレンズよりも角膜を覆わない分、酸素透過率は高いです。ですが、すべての人にハードレンズが向いているかといえばそうではありません。
ハードレンズは黒目よりも小さいサイズのため、異物感を感じやすいです。また、硬い素材でできているため、つけるのに少々慣れが必要なうえに、つけ心地もソフトレンズに比べると劣るので、使う人を選ぶという側面もあります。
どれが合うかは人それぞれなので、自分の好みや使い心地を鑑みて選ぶようにしてください。
高含水レンズと低含水レンズ
コンタクトレンズを選ぶ指標に、レンズの含水率があります。含水率とは、コンタクトレンズがどれくらいの水分を含んでいるかを表す数値で、含水率が50%以上のレンズを「高含水コンタクトレンズ」、50%未満のレンズを「低含水コンタクトレンズ」といいます。
参考:コンタクトレンズの含水率とは?含水率が高い・低いとは | アキュビュー® 【公式】
ちなみに、上記で紹介したハードレンズには水分が含まれていないため、含水率という概念はありません。ですので、ソフトレンズでの比較になります。
酸素透過率が高いのは高含水レンズ
酸素透過率が高いのは、水分を多く含んでいる高含水レンズです。 高含水レンズは水分が多いため、レンズ内の水分に多くの酸素が溶け込みます。その結果、瞳へ酸素が多く行き届くため、酸素透過率が高くなるのです。
反対に、低含水レンズは水分量が少ないため、瞳へ酸素が行き届きにくくなります。ゆえに、酸素透過率も下がり、目の負担が大きいとされています。
ただしこんな弱点も
高含水レンズは水分量を多く含んでいるのとは裏腹に、目が乾燥しやすいという弱点があります。
そもそも、ソフトレンズは「含水性素材」というスポンジのような素材で作られていて、水分を含んで目へなめらかにフィットするようになっています。ですが、この素材は長時間つけていると時間の経過とともに目の水分(涙)を吸収してしまい、レンズの乾きや目の乾燥、ドライアイの原因になります。
特に、高含水レンズは水分を含みやすく、一度乾くと多くの涙を吸収して目への負担を強めてしまうため、長時間の使用には向きません。
参考:コンタクトレンズにありがちな誤解 - コンタクトレンズ | アイアカデミー
反対に、低含水レンズは水分の蒸発量が少ないため、長時間の使用でも乾きにくいというメリットがあります。
酸素をどれだけ透過するかも大事な指標ですが、コンタクトを使用する時間も考慮して選ぶ必要があるでしょう。
シリコーンハイドロゲル素材とその他の素材
シリコーンハイドロゲル素材は、従来のコンタクトレンズに利用されている「HEMA」素材と違い、高い酸素透過率を保持できるそうです。
例えば、HEMA素材のコンタクトレンズは含水率が高い一方で、目の水分を奪いやすいという特徴をもっていると言われています。装用しているとコンタクトレンズが乾燥しやすいことから、長く装用し続けにくいと言われていました。
対してシリコーンハイドロゲル素材でつくられたコンタクトレンズは、ドライアイの人でも利用しやすい低含水率そして高い酸素透過率を保持できます。長時間の装用にも向いているほか、目が充血しにくくなるため、視力の低下や眼障害のリスクを下げられるそうです。
近年ではシリコーンハイドロゲル素材が主流化しているため、購入前に素材の情報をチェックすることをおすすめします。
シリコーンハイドロゲル素材や従来のHEMA素材について詳しく知りたい方は、あわせて以下の記事をご参考ください。
【目に優しい】シリコーンハイドロゲルとは?従来品との違いも分かりやすく解説
コンタクトによる目への負担を減らす方法
コンタクトを装用する際に、目のゴロゴロ感や乾燥といった負担を減らしたいなら、紹介する5つの項目をチェックしてコンタクトレンズ製品を選びましょう。日常的な対策も含めてわかりやすく解説しています。
酸素透過率が高いレンズを選ぶ
目の充血や眼障害のリスクを減らしたいなら、酸素透過率が高いレンズを選ぶことが重要です。
裸眼の場合、普段から角膜に十分な酸素を吸収することで目の健康を維持できます。対して酸素透過率が低いコンタクトレンズを装用すると、装用した部分に酸素が行き届きにくくなる影響で、目が充血し角膜が傷ついたり、感染症のリスクが高まったりと病気を発症しやすくなるそうです。
一方で酸素透過率の高いコンタクトレンズなら、十分な酸素を目の角膜まで届けられます。裸眼とさほど変わらない付け心地を維持できるので、製品のパッケージを見て、酸素透過率が高いものを購入するのが良いでしょう。
1dayを選ぶ/ケアを丁寧にする
コンタクトレンズは、日々のケアによって清潔感が変化します。よって、日常的なレンズケアに自身がない方は、毎日清潔なコンタクトレンズを使用できる1DAY製品を選ぶのがおすすめです。
ただし、1day製品の費用が高いとお悩みの方も多いでしょう。2weekや1monthのコンタクトレンズだとしても、ケアを丁寧に実施すれば、目の負担を減らしながら装用しつづけられます。「丁寧にこすり洗いをする」「保存ケースの液を毎日変える」など、徹底したケアをしてください。
参考:コンタクトレンズによる目のトラブルにご注意を!|政府広報オンライン
装用時間を短くする
「コンタクトレンズを装用すると目が疲れる」とお悩みなら、1日の装用時間を短くするのがおすすめです。
コンタクトレンズの種類の多くは終日の装用に対応していますが、コンタクトレンズを装用し始めたばかりの人や、目が疲れやすい人の場合、長時間の装用で目が疲れてしまうかもしれません。コンタクトレンズに慣れるまでは装用時間を短くする、もしくは普段から目が疲れやすい人は「自宅に帰ってきたらすぐにコンタクトレンズを外してメガネをかける」というように、装用時間を自分で調整するのが良いでしょう。
参考:B082U - レンズを使用する前に必ず添付文書をよく読みましょう|医薬品医療機器情報提供ホームページ
直径が小さめのレンズを選ぶ
コンタクトレンズによる目のトラブルは、レンズで覆われている目の範囲に集中して発生しやすいと言われています。よって目の充血や眼障害といった目の負担を減らしたいなら、なるべくコンタクトレンズの直径が小さいものを選びましょう。
ただし、人によって目の角膜の大きさが異なります。角膜よりも小さいサイズのレンズを使用すると、目の痛みなどを感じてしまう場合があるそうです。あらかじめ眼科で処方箋を受け取ったうえで、自分の目に合うレンズの直径を検討するのが良いでしょう。
参考:異物感の正体|川本眼科
乾燥を防ぐ
コンタクトレンズを装用する際の目の負担を減らしたいなら、次のような対策で日常的に乾燥を防ぐことが重要です。
- ・エアコンの風が直接当たる場所を避ける
- ・乾燥を感じたら目薬を差す
コンタクトレンズが乾燥すると、本来の酸素透過率や含水率を問わず、目にゴロゴロ感や痛みを感じやすくなります。コンタクトレンズを装用する際は乾燥対策が重要ですので、エアコンの使用に注意することはもちろん、乾燥対策としてコンタクト用の目薬を購入しておくのが良いでしょう。
まとめ
今回は、コンタクトレンズの酸素透過率について解説したのち、おすすめのコンタクトレンズを使用期間やタイプごとにそれぞれ紹介しました。
酸素透過率は、コンタクトレンズがどれくらい酸素を多く通すことができるのかを数値化したもので、数値が高いほど目への負担が少ないとされています。
ですが、一概に酸素透過率が高ければ良いというわけではなく、レンズの硬さや含水率、使用感によってその人に適したコンタクトレンズは異なります。
そして、酸素透過率が高いからといって、決められた装用時間以上使用したり、手入れを怠ったりすると目を傷つけ、視力低下を引き起こす危険性があります。使用する際は付属の添付文書をよく読み、異常があった場合には速やかに医療機関を受診してください。
よくある質問
Q.酸素透過率とはなんですか?
A. 酸素透過率は、コンタクトレンズがどれくらい酸素を多く通すことができるのかを数値化したものです。
Q.どうして酸素透過率が高いものほど目の負担が少ないのですか?
A. 酸素透過率が高いほどコンタクトが酸素を多く通すため、角膜が呼吸するのを妨げず、負担を減らすことができるからです。
この記事を書いた人シルチカ探偵
SILCHIKAはコンタクトレンズの価格、送料、ショップ特徴など気になる情報を公平、且つ、中立的な立場でお届けしています。
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