コンタクトの処方箋について調べてみた
先日アップした 「処方箋をなくして度数が分からない…カンタンに度数を知る方法」 が好評だったため、処方箋に関連するお話をもうひとつお届けいたします。
最近ネットでこのようなキーワードを目にすることがありました。
- 「コンタクトの処方箋が切れたからコンタクトが買えない…」
- 「コンタクトが欲しいのに、眼科がお休みで処方箋がもらえなかった…」
- 「コンタクトの処方箋をもらうために1時間待たされて、検査はたったの10分。時間がもったいない…」
皆さん「コンタクトの処方箋」でだいぶ苦労されているようですね。
では、この「コンタクトの処方箋」とは一体どのようなものなのでしょうか。
1.コンタクトに処方箋は必要なの?!
2.コンタクトの処方箋「装用指示書」のもらい方
3.眼科受診の費用はいくら?
4.処方箋の発行のみをしてくれる眼科はあるの?
5.「装用指示書」がなくても大丈夫なの?
6.でも、やっぱり一番大事なのは…
7.よくある質問
コンタクトに処方箋は必要なの?!
気になって調べてみたところ、一般的に「コンタクトの処方箋」と言われているものは、そもそもお薬をもらう時の「処方箋」とは少々意味合いが異なるようです。
厳密に言うと、処方箋とは「医薬品」を購入する際に、医師が薬剤師に宛てた文章のことを指すそうで、コンタクトは「高度管理医療機器」という分類になるため「処方箋」を必要としないそうです。
では、「コンタクトの処方箋」と言われているものは一体何なのでしょうか。
これは「装用指示書」と呼ばれるものだそうで、眼科医が目の状態を検査・記載し販売店に宛てた文章のことだそうです。
医者から販売店へ渡される文章だから、皆さん処方箋のように思われていたのかもしれませんね。
コンタクトの処方箋「装用指示書」のもらい方
コンタクトを安全に使用するためには、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
眼科を受診し、度数やBCなど適正なものを知ることで、合っていないコンタクトすることによって起こるトラブルを防ぐことができると言われています。
初めてコンタクトを使用する場合や、商品を変える時は、眼科を受診し医師の指示のもと処方箋を発行してもらう方が良いそうです。
初めてコンタクトを購入する方のために、眼科で処方箋が発行されるまでの手順を詳しく説明します。
① 問診票の作成
まずは、眼科を受診し問診票を記入しましょう。
問診票の内容は、現在の目の状態についてや内服薬の有無、今までにかかった、または現在治療中の病気などを記入します。
この問診票は、レンズを選ぶ時の参考にされるのはもちろん、目の状態を考慮してコンタクトを使用しても問題ないかをチェックするために使われるので、正確に記入することが大切です。
② 視力検査・屈折検査
問診票の記入が終わると次は、視力検査と屈折検査です。
検査機を用いて近視・遠視・乱視などの屈折異常の度合いやベースカーブを測定します。屈折検査のデータを元に視力検査も行います。
視力検査表を用いて見え方を確認し、どれくらいの視力矯正が必要なのかを計測。コンタクトの度数を決めます。
③ 診察
最後に行うのが診察です。
実際にコンタクトを装用しても問題ないのか、眼科医が目の奥や表面などの状態を調べます。
④ テスト装用
診察まで終えると、実際にコンタクトを装用し問題がないかのチェックを行う、テスト装用を行います。
視力検査と屈折検査から得たデータを元に、トライアルレンズを用いて実際の装用感を確かめます。
装用するレンズは、受診者に合った商品が選ばれるため、「ワンデーが良い」や「2ウィークが良い」など希望がある場合は、しっかりと伝えると良いでしょう。
トライアルレンズを装用した後は、コンタクトをつけた状態での視力検査を行います。
つけ心地や見え方に違和感がないかを確認し、問題がなければテスト装用を行ったレンズの度数や種類で確定します。
⑤ 眼科診察料の支払いと処方箋の発行
テスト装用を終えると診察料の会計に進み、会計後に処方箋が発行されます。
発行された処方箋は、コンタクト販売店などでコンタクトを購入する際に提出をするため、紛失しないようしっかりと管理しておきましょう。
眼科受診の費用はいくら?
処方箋を発行してもらうまでに眼科の受診が必要となるので、受診料がかかります。
受診料は、初診・再診や受診する眼科によって診察料は変わってくるそうです。
保険証を持っている場合の初診料は、約1,000円~1,500円ほどとなり、再診の場合は約350~850円ほどとなります。
保険証がない場合は、全額負担となってしまいます。
眼科の保険診療や各種検査料は、「眼科診療報酬点数表」によって算出されます。
コンタクトの処方は保険適用になるので、診察を受ける際は、必ず保険証を持参しましょう。
コンタクトの購入費は、眼科の診察料とは別で必要となります。
そのためかかる費用は、処方箋発行にかかる受診料+コンタクトの購入費で、約3,500円~5,000円ほどと考えておきましょう。
コンタクトの価格は、店舗や製品によって値段が異なりますが、眼科では希望する価格帯や費用などを踏まえたうえでコンタクトの種類の相談もできるそうなので、不安な時は相談してみても良いかもしれません。
処方箋の発行のみをしてくれる眼科はあるの?
処方箋のみ発行してくれる眼科も、場合によってはあります。
ただし、処方箋のみの発行 をせず、提携の店舗や診察した眼科でしか購入できない場合も多いのでご注意下さい。
一般的に、眼科とコンタクトを販売している店舗は隣接していることが多く、診察後はそのまま店舗にて商品を購入することができます。
コンタクトの処方箋は、発行した眼科の指定店舗でしか使用することができないということはなく、どこでも提出することが可能です。
しかし、眼科の方針で長期的に来院せず、目にトラブルが起こることを防ぐために、処方箋を出さないとしている場合も多くあります。
処方箋の発行のみを希望する場合は、事前に眼科に相談をしておくと良いかもしれませんね。
「装用指示書」がなくても大丈夫なの?
実際に販売店で購入する際には、装用指示書を求められますが、ネットで購入する場合はどうなのでしょうか。
コンタクトに関する法律等は厚生労働省の管轄となるようで、厚生労働省のホームページに何か情報はないか調べてみました。
調べたところ、法律上では購入の際に装用指示書を提出しなければならないという義務はなく、あくまで販売する側の自主基準ということだそうで、法律違反でもないようです。
しかし、お客様の目の安全や健康を考えて、販売店では眼科検診→装用指示書の提出を求めてくるようですね。
参考:厚生労働省 | コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について
でも、やっぱり一番大事なのは…
これでお手元に以前の装用指示書か、普段お使いのコンタクトの箱があればいつでもネットでカンタンに購入できますね!
(※ 箱から度数を知る方法はコチラから)
しかし、前回もお伝えしたように、一番大事なのは定期的な健診です!!
最低でも3ヵ月に1度は定期健診を行い、瞳の健康を守ってくださいね。
よくある質問
Q.コンタクトを買うには処方箋が必要なの?
A.基本的に販売店で購入する際には必要です。
一部の販売店やネットでは処方箋が必要なしで購入できるケースも増えていますが、安全のためにも医療機関で受診を行い、医師の指示内容と医療機関名を確認できるようにしておきましょう。
Q.装用指示書がなくてもネットで購入できるの?
A.コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
法律上では装用指示書提出の義務はありませんが、コンタクトを使用する際には目の安全のためにも前もって医療機関で受診を行い、医師の指示内容を確認できるようにしておきましょう。
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構成/SILCHIKA編集部
この記事を書いた人シルチカ探偵
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